2019/12/27
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【特別企画】年末年始、経営者・幹部に読んで欲しい一冊
第1回
ベストセラー編集者がおすすめする、年末年始、経営者・幹部に読んで欲しい一冊
- 編集部オリジナル
KEIEISHA TERRACE、年末年始特別企画!
本企画では、「TERRACEの本棚」に記事をご寄稿いただいた編集者の皆様に、
「年末年始、経営者・幹部各位にぜひ読んで欲しい一冊」をテーマに、
おすすめの書籍をご紹介いただきました!
ぜひ、年末年始のお時間でごゆっくりとお楽しみください。
|『Being Management』編集担当・大隅元さんおすすめの一冊
『ビジネスに活かす教養としての仏教』
仏教をビジネス向けに「再翻訳」すると真理が見える!
日本人の道徳観の拠りどころになり、釈迦から約2500年にわたり教団組織を存続してきた仏教。生き方・働き方、企業のあり方の重要なヒントは、じつは仏教のなかにあります。【利他】=謙虚に生きる、【縁起】=ガバナンス(企業統治)、【布施】=社会貢献、【供養】=持続可能性――など、イメージしにくい仏教の考え方を、本書では身近なビジネスや経営の事例に読み替え(再翻訳)します。
ジャーナリストであり浄土宗僧侶の著者による実体験をもとにした解説と、豊富なイラスト・写真で構成された“まったく新しい”仏教入門書です。
経営者やビジネスパーソンの皆さま、年末年始は仏教の考え方に照らし、ご自身の仕事をじっくり振り返ってみてはいかがでしょうか?
|『「働く」ことについての本当に大切なこと』編集担当・金子歓子さんおすすめの一冊
『事業承継の経営学 ―企業はいかに後継者を育成するか』
「事業承継」は「イノベーション」のチャンス
「事業承継」は、大企業から中小、ベンチャー企業まで、全ての企業・組織に、いつか必ず訪れるものです。世代間対立、現経営者の課題、後継者の育成やキャリア設計、他の社員と後継者の関係性、承継に伴う組織・戦略の再検討、後継者のガバナンス……。
本書では、このような承継にまつわる様々な課題を、経営学の概念を用いながらテーマごとにわかりやすく解説しています。実際に何世代にもわたって事業承継を経てきた老舗企業の事例から得られた知見が、実はどのような企業・組織にも有用であることを明らかにし、その視点や考え方を提供している点が、他にはない特徴といえます。
事業承継は、マネジメント次第で新たな発展の契機になります。
2020年、きたるべき承継に備え、経営者、経営幹部の方々のお手元にぜひ置いていただきたい1冊です。
|『社長の条件 』編集担当・衣川理花さんおすすめの一冊
『人口で語る世界史』
人口の流れを見通す者こそが、ビジネスを制する
日本にとって最大の課題である、少子高齢化。これを大きな歴史の流れで見ると、解決のヒントが掴めるのではないか―そんな意図のもと、翻訳書として刊行されたのが、本書『人口で語る世界史』。
ロンドン大学・気鋭の人口学者が、この200年の歴史を人口観点から捉え直した歴史教養書です。
- なぜアングロ・サクソンが世界の覇権を握れたのか。
- 「われわれを救うのは哺乳瓶だ」とヒトラー。だが、優生学は人口増と矛盾しないのか。
- 日露戦争に勝利した大日本帝国は、世界の人口大国へ。
- 戦後の超大国となったアメリカ。だが昨今、人種・移民問題による翳りが。
- 人口14億人パワーを誇る中国。しかし、一人っ子政策の後遺症が襲う。インドが人口で追い越すのはいつか。
- 日本は、なぜ“課題先進国”へと転落したか。少子高齢化への解決策は。
- 人口の世界史における次なる中心はどこか。
人口の流れを見通す者こそが、経済やビジネスをも制するのかも知れません。
|『仕事論 』編集担当・久保木勇耶さんおすすめの一冊
『成熟社会のビジネスシフト』
激変するビジネス市場の新スタンダード
「過去のやり方は通用しなくなっている」ビジネスの現場で叫ばれるようになって久しいですが、何をどのようにシフトすればうまくいくのか、明確な答えは出ていません。
本書は、人口減少をターニングポイントに、現在の世の中を「成熟社会」と定義。
社会のどんな変化がビジネスに影響を与えているのか、だからこそビジネスをどう軌道修正していくべきかが書かれています。
イノベーション、ビジネスモデル、マーケティング、人材育成、マネジメント、リーダーシップ、さらには財務・予算まで、「いま」必要な考え方を多角的に解説。
「消費者は自分の欲しいものを知らない」「次から次へと新しいビジネスを試す」「企業が大事にすべきなのは顧客より社員」。
こうした姿勢を持つ企業が、10年後の勝者になるようです。
|『EQ 2.0 』編集担当・佐藤由樹さんおすすめの一冊
『実践!マインドフルネスDVD』
リーダーに不可欠な「自己認識力」を高めるために
近年、人気のビジネス書に触れるなかで、共通して重視されるスキルがあると感じています。それは一言でいえば「自己認識力」。ビジネスリーダーとして適切に振る舞い、仕事での成果や良好な人間関係を実現するための鍵は、「自分自身をありのままに知る力」です。
不確実性の高いビジネス環境、最近の言葉で言えば「VUCAワールド」において、経営者が不安や恐怖に飲み込まれることなく、正しい行動を意識的に選択するためにまず必要なことは、その場にいる自分を正しく認識することです。
そのための基礎を習得するための一冊が、この『実践!マインドフルネスDVD』。
NHKにも出演する医師・熊野宏昭先生が、第一線のビジネスシーンで活躍する人たちのために、117ページのブックレットと110分のDVDで、ありのままの自分を見るためのメソッドを科学的に解説します。
ブックレットだけでも基本的な理論を熟知できますし、DVDを参照して、実践を続けるのもよいでしょう。
曖昧に理解されがちなマインドフルネスを、多忙な読者でも簡潔に的確に学べる効率的な一冊です。
ぜひ年末年始のまとまったお時間で、自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
|『 サイボーグ時代』編集担当・澤有一良さんおすすめの一冊
『モチーフで読む美術史』
西洋美術の感性と教養を手軽に学べる入門書
山口周氏の新書『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社)がビジネス書大賞2018の準大賞に選ばれてから、VUCA(不安定、不確実、複雑、不明確)時代のビジネスにおけるアートの重要性に光が当たり、「リベラルアーツ」をテーマにしたビジネス書の潮流があります。そこで2020年、企業経営者・リーダー層の人々に教養としてのアートをより楽しめるよう、ぜひ読んでいただきたいのが、西洋絵画で描かれているモチーフの意味がわかるこちらの一冊。
たとえば本書のカバーにあるヤン・ファン・アイクの「アルノルフィーニ夫妻像」では真ん中に犬がいますが、これは「妻の夫に対する忠節」を表現しています。
またシャンデリアの「1本だけ火が灯ったろうそく」は、神の臨済を表しているので、(諸説ありますが)この絵は夫妻の結婚を記念したものと読み取れるわけです。
パッと見では不気味にも受け取れる絵ですが、モチーフの意味がわかれば著者の真意がわかります。
そもそも西洋絵画はギリシャ神話やキリスト教と密接に結びついていて、知識の有無で受け取れるメッセージの量と見方が変わりますから、教養が身につき、美術鑑賞が楽しくなる一冊と言えるでしょう。
|『 最高のリーダーほど教えない』編集担当・谷英樹さんおすすめの一冊
『成功している人は、おみくじのウラを読んでいる!』
大吉、小吉、凶、などに一喜一憂してはいけません!
読むべき所は「そこ」ではありません
あなたは「おみくじ」をどう読んでいますか?開くとすぐに「大吉だ!」「凶だ!」などと一喜一憂し、その後、気になっている項目(恋愛運や財運など)を読んで、「ああ、よかった」「なんだ、残念」で終わっていませんか?
それではもったいないです。肝心の神様からのメッセージを受け取っていません。
「くじ(籤)」は神様の意思をうかがう方法として古くから用いられていました。
たとえば、室町時代には将軍の後継者を決めるため、石清水八幡宮の神前でくじが引かれていたほどです。
現在ではいろいろな形式の「おみくじ」が授与されています。恋愛に特化したもの、子ども用にやさしく書いたもの、水に浮かべると文字が浮かび上がるものなどなど。
形式はいろいろですが、「おみくじ」で一番重要なところは、和歌や漢詩などの形で示されている「お告げ文」です。これが託宣―― 神様からのメッセージ―― ということになります。
そして、その下などに書かれている吉凶とか、運勢全般についての説明とか、金運・恋愛運・学問運といった願意別の運勢といったものは、この「お告げ文」を解釈したものなのです。
実際、多くの人がおみくじを通して開運をし、人生を切り拓いてきました。
おみくじのお告げに背中を押されて新たな商売を始めたとか、新たな職について成功したという話もよく聞きます。
著者の身近にも、おみくじをきっかけに投資を行って、事業を拡大することができた人がいます。
どうか「おみくじ」を通してあなたが進むべき道を見出していただけたらと思います。
|『2030年の世界地図帳』編集担当・多根由希絵さんおすすめの一冊
『アマゾンのように考える』
アマゾンが世界を席巻できた理由は、当たり前のことを徹底的にやったから
アマゾン社でベゾスの側にいて、マーケットプレイスを立ち上げたジョン・ロスマン氏の著。テクノロジーときくと冷たそうな感じを持つ方もいるかもしれませんが、徹底的な顧客主義で、ホスピタリティをテクノロジーに乗せているような感触を受けました。
テクノロジーの進展は今後ますます進んでいくと思います。
ただし、本書にもあるように「テクノロジーをただ使う」のでは、結局自分たちが「テクノロジーに使われて」終わってしまいます。
単なる合理化ではなく、前向きな顧客戦略としてテクノロジーを活用したり、合理化の中で逆に事業を生み出している点は、どんな企業にとっても学べる点があるように思います。
具体的な事例・アマゾンでの仕事の仕方など、その場にいないとわからない話ばかりなので、ネット・テックの活用に悩む経営者の方、新たな戦略を模索している経営者の方のご参考になれば幸いです。
|『踊る町工場』編集担当・寺田庸二さんおすすめの一冊
『哲学と宗教全史』
なぜ、2640円の大著が6万部を突破したのか?
□ 年末年始、軽い本ではなく、体系だった面白い本を読んでみたい□ 今こそ、哲学と宗教を一緒に学ぶ意義を知りたい
□ 日本人が最も苦手とする哲学と宗教を、世界史を背骨に3000年の歴史を体感してみたい
そんな方には朗報です。
立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明氏著『哲学と宗教全史』が6万部を突破した。
A5版ハードカバー、468ページ、定価2640円(税込)の大著が支持される背景には何があるのだろう?
もしかしたら、今ほど、「世界はどうしてできたのか、また世界は何でできているのか?」「人間はどこからきてどこに行くのか、何のために生きているのか」が問われている時代はないのかもしれない。
この本は、BC1000年前後のゾロアスター教や、最古の古代ギリシャの哲学者・タレスから現代のレヴィ=ストロースまで、3000年の哲学と宗教を、西洋・東洋関係なく出口さんが斬っていく比類なき教養書だ。
僕がほしかったのは、大地に根ざし、哲学者・宗教家の人間性、生きざまが、肖像画とともに津波のように迫ってくる哲学・宗教書。
だから哲学者・宗教家・文人の肖像画が100点以上掲載されている。
さらに、巻頭・巻末に両面カラージャバラを用意。
BC1000年前後のゾロアスター、古代ギリシャの最古の哲学者・タレスから、デカルト、カント、現代のレヴィ=ストロースまで、一目で対立軸、影響度合がわかるようにした。
ある有名書店員さんは本書を「今年一番の本。百年残る王道の一冊」と評している。
出口さんによると、人間の脳は1万年以上進化していない。
ならば、古代ギリシャから現代まで、我々の祖先が何に悩み、問題をどう解決してきたか。
その体系だった3000年史を、年末年始におさらいしておくことは、とても重要な気がする。
この年末、知的興奮の連続をぜひ楽しんでいただけたらと思います。
|『メルカリ』編集担当・中川ヒロミさんおすすめの一冊
『世界「倒産」図鑑』
「倒産」から学べることは実に多い!
成功企業のケーススタディはたくさんありますが、ベン・ホロウィッツが『HARD THINGS』で書かれているとおり、「知りたいのはそこじゃない」。本当に役に立つのは、一時代を築いた賢い企業が、なぜ破綻に向かってしまったのかです。
本書は、世界の名だたる25社が、破綻に追い込まれた経緯を分かりやすく解説した本です。
この本を読むと、経営者が焦ったり、思い込んだり、傲慢になったりして、失敗していったことがよくわかります。
「ああ、企業って人間が動かしているんだ」と改めて実感し、うちの会社はあの会社に共通点はあるだろうか、とドキドキさせられる本です。
|『働き方2.0 vs 4.0』編集担当・中澤直樹さんおすすめの一冊
『「医療・介護産業」のタブーに斬りこむ! 日本国・不安の研究』
医療・介護業界の成功例に迫る!
日本の医療・介護産業は、年間55兆円の経済規模に達する。これは、トヨタなど自動車産業に匹敵するスケールだ。しかし、医療・介護産業における多くの組織ではムダがはびこり、生産性向上の意識に乏しく、赤字を垂れ流している。
ただ、少数派だが、経営体質の強化を図り、黒字化に成功しているビジネスモデルもある。
本書は、
「国内最大級のリハビリ病院」「高収益のグループホーム・老人介護施設」「介護予算を大幅削減させた地方自治体」「暴利を貪らない地域密着の調剤薬局」「障害者と健常者を一体で戦力化したメーカー」
など、成功例を徹底取材!
ビジネスの収益力を高めるため、医療、介護、医薬品産業に関わる経営者にぜひお読み頂きたい一冊。
|『グッドバイブス』編集担当・藤井貴志さんおすすめの一冊
『富士日記』
「飾らない言葉」の強さを教わった1冊
編集という仕事で扱う言葉は、「人に見せるもの」です。これは経営者やリーダーの皆さまも同じなのではないでしょうか。
社員を叱咤激励する、発破をかける…というように、経営者やリーダーが発信する言葉も「人の目に触れさせるため」につくられるものが多いように感じます。
本書は小説家武田泰淳の妻、百合子が、夫と過ごした富士の山荘での日々を綴った記録です。
日記をつけることをと百合子にすすめた泰淳は、
「その日に買ったものと値段と天気とでいい。面白かったことやしたことがあったらそのまま書けばいい。日記の中で述懐や反省はしなくていい。反省の似合わない女なんだから。反省するときは、ずるいことを考えているのだからな」
と言ったそうです。この助言も最高ですね。
こうして始まった日記はもともと公表する予定もなく、夫のアドバイスにしがたって日々の出来事を飾り気のない言葉で淡々と綴っていきます。
その無駄のない簡潔な表現がかえって百合子の感受性や人間性を引き立て、多くの読者の心をとらえました(のちに村松友視や小川洋子、平松洋子ら多数の作家や詩人、評論家らが寄稿した副読本「富士日記を読む」まで刊行されたほど)。
目の前にある言葉をつい飾り立てたくなる編集者の性を戒めてくれる「富士日記」は、言葉を扱う多くの経営者やリーダーの皆さまにもぜひ読んでいただきたい1冊です。(※本書は泰淳の死後、編集者から雑誌掲載を依頼されその後田村俊子賞を受賞)。
|『なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか』編集担当・藤田悠さんおすすめの一冊
『直感と論理をつなぐ思考法』
いま最注目の「戦略デザイナー」による8.5万部突破ベストセラー!
経営者の立場にあると、人から受け取った情報に反応する「他人モード」の行動がどうしても多くなります。「自分モード」が失われている状態が続くと、新しいことを発想したり、粘り強く考えたりする力が失われていきます。
これは企業も同じです。
売上・利益・株主・マーケット・競合など、「他人」ばかりを気にした戦略に偏っていませんか?
そのせいで会社に停滞感が生まれていませんか?
いまの時代、マーケットに強烈なインパクトを与えているのは、むしろ、「根拠のない妄想・直感」を見事に手なずけた人たちだったりします。
そのためのメソッドを一冊にまとめたのが、『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』です。
「自分モード」を掘り下げる年末年始のタイミングにうってつけの一冊です。
|『プレゼンの語彙力』編集担当・松原まりさんおすすめの一冊
『ブラックマーケティング』
どんなに賢い人でも、脳は簡単にだまされる。
気鋭の脳科学者・中野信子氏と、フィリップ・コトラーを師に持つマーケティングの第一人者・鳥山正博氏が、”悪のマーケティング”を斬る本書。これまでマーケティングが扱ってこなかった、詐欺やSF商法、さらにはファン心理をくすぐるビジネスモデルやソーシャルゲームの課金制度まで、人の脳がなぜ「ハマってしまうのか」を、2人のプロフェッショナルが徹底解説。
ドーパミン、セロトニン、オキシトシンを刺激する商法の数々から、日本人の遺伝的特性にまで踏み込み、自身の消費行動が丸裸になる衝撃と快感、そして大切な人を守るための知識を得られます。
頭がよくても、社会的に成功していても、条件が揃えばどんな人でも何かにだまされたり、どっぷりハマってしまうもの。
その仕組みを知り、来年の消費行動に備えてみてはいかがでしょうか(※ビジネスへの悪用は厳禁です!)。
|『THE VISION』編集担当・森鈴香さんおすすめの一冊
『世界が動いた「決断」の物語』
世界史に学ぶ、後悔のない「意思決定」のヒント。
自分の選択に自信が持てなくなっている方、新しい年に重大な決断を控えている方に、特にお薦めしたいのがこの一冊です。どんな決断でも、最終的に博打の要素をゼロにすることはできません。
本書は、世界で起きた知られざる英断から、世紀の大失敗まで、あらゆる「決断」を切り口にした世界史の物語です。
登場するエピソードは、ダーウィンの結婚、ビン・ラディン殺害計画、アメリカの独立戦争、宇宙人へのメッセージなどユニークですが、いずれもその後の世界に大きな影響を及ぼした入念な意思決定の過程が描かれています。
そこから導かれたメカニズムには、私たちが日々行う大小の決断のヒントが隠されています。
読み物としての重厚感もあり、ゆったり時間が取れる年末年始にぴったりの一冊です。
|『決断-会社辞めるか辞めないか』編集担当・吉岡宏さんおすすめの一冊
『赤ちゃんはことばをどう学ぶのか』
あなたはどうやって”ことば”を学びましたか?
昨年生まれた甥っ子がことばを覚える様子が興味深かったため、東大で赤ちゃんの言語学習を研究されている先生に相談し、まとめていただきました。スイスイとことばを習得する印象のある赤ちゃんですが、裏側ではこんなに努力を重ねていた、という事実を知って驚かない方はいらっしゃらないのではないでしょうか。
最新の知見を盛り込み、大人の学習にも大いに役立つ内容となっておりますので、年末年始、ビジネスとは少し離れた分野で知的好奇心を満たしたい、なんて方に強くおすすめしたい一冊です!
|『迷路の外には何がある?』編集担当・吉田淳さんおすすめの一冊
『amazonの絶対思考』
アマゾンの内側から見た「ベゾス流」の真実とは?
超巨大企業アマゾン。ときには、国家や既存のシステムさえも敵に回しているかのような、ジェフ・ベゾスのラディカルなまでの「カスタマーセントリック(顧客中心主義)」。
彼の理念や実践を、彼のもとで働いている人々(アマゾニアン、と自称するらしい)はいったいどう捉えているのか?
本書の著者、星健一氏は、2008年にアマゾンジャパンに入社し、経営者会議メンバーにまで登りつめた人物。
すなわち彼は、日本人として、ごく初期に「ベゾスの流儀」にきちんと順応し、日本でそれを実践し、売上1兆5千億円超えの企業体へと成長させた立役者のひとりなのです。
彼が、どうジェフ・ベゾスというカリスマの個性を受け入れ、分析し、実際のワークに活かしたかが、本書には事細かに記されています。
とくに、アマゾン絶対思考の中核をなす、14項目の「リーダーシップ・プリンシプル」の解説。
これが抜群に面白い。
実際に社内で運用していた著者だからこそ書ける、目からウロコの「ベゾス流」実践指南書となっています。
上を目指す経営者の方には、必読の一書だといえるでしょう。
|『インパクトカンパニー』編集担当・吉村健太郎さんおすすめの一冊
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
ミドルマネジャーが潰れる前に読んでほしい本です
最近、つくづく感じるのが「最近のミドルマネジャーは忙しすぎるのではないか」ということ。現場の仕事をこなしながらマネジメントも行い、トップからの要望にも応える。
責任感があるということだと思いますが、それで貴重な人材がつぶれてしまっては元も子もありません。
そんな人に「全部自分でやらずに、これだけやればいいですよ」という働き方を提唱するのが本書です。
「仕事を任せる」という視点のビジネス書はこれまでにもあったかと思いますが、「これだけやればいい」ということを提案する本はあまりなかったように思います。
その目新しさもあってか発売以来版を重ねており、本年、弊社で最も売れたビジネス書の一つとなっています。
現場で働くミドルマネジャーはもちろんですが、ミドルマネジャーを育てたい経営者の方にもぜひ、読んでいただきたい一冊です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
年末年始のお時間でごゆっくりとお楽しみください。