2019/12/09
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成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」
第81回
開かれた未来を考えるために必要なこと
- 組織
- 経営
- 多根 由希絵氏 SBクリエイティブ 出版事業本部 学芸書籍編集部
成功する経営者は皆、多読家。
「TERRACEの本棚」では、成功している経営者が注目している、読んでいる書籍をご紹介してまいります。
今回は、『2030年の世界地図帳』。
本書の編集を手掛けられた、SBクリエイティブの多根由希絵氏に見どころを伺いました。
年末年始にはこれからのことを考えらえる方は少なくないと思いますが、そのとき、どんなスケールで考えることが多いでしょうか? 自分のことなのか、会社のこと、社会のことなのか。そして、1年で考えるのか、3年先、5年先、10年先まで考えるのか。
本書は、より大きなスケールでこれからの指針を立てるために、ぜひご一読いただきたい内容のように思います。
たとえば、これからの世界の人口分布について。国連の調査を見れば、日本の人口は減少していきますが、アフリカやインドでは増えていく傾向にあります。また、日本は高齢社会になっていますが、アルゼンチン、インド、南アフリカなど、14歳以上の人口が20%を超える国もあります(世界人口推計・国連)。ユニコーン企業の数についても、日本は中国、インド、インドネシアなどよりも少ないという状況にあります(CB Insight調べ)。
テクノロジーで世界が狭くなる時代、こうした世界の中の日本の立ち位置や、将来に向けての予測データを見て、はじめて、今現在の自分たちの立ち位置や、将来に向けてすべきことが見えてくるように思います。
特に本書の枠組みになっているSDGsについては、現在取り組んでいらっしゃる企業の方も多いのではないでしょうか。実は、個人的には当初あまりピンとこないテーマではありましたが、この本を通じて、あらためて、広く物事を見ていかなければ、自分のやるべきことも見えてこないことに気づきました。
「世界のことなんて自分には関係ない」と思っている人にこそ、手に取っていただきたい一冊です。
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