2019/12/02
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成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」
第79回
「時代遅れの衰退業種」でも、世界に衝撃(インパクト)を与えられる!
- 組織
- 経営
- 吉村 健太郎氏 PHP研究所 第二制作部(ビジネス書籍)部長 兼 月刊『THE21』編集部長
成功する経営者は皆、多読家。
「TERRACEの本棚」では、成功している経営者が注目している、読んでいる書籍をご紹介してまいります。
今回は、『インパクトカンパニー 成熟企業を再成長させる、シンプルな処方箋』。
本書の編集を手掛けられた、PHP研究所の吉村健太郎氏に見どころを伺いました。
「一般に“衰退業種”と言われていても、世界を相手にインパクトのあるビジネスを展開することは可能。そのための方法論をぜひ、世の中に知らしめたい」
著者である神田さんとの最初の打ち合わせでうかがったこのコンセプトに、一気に心を掴まれました。私のいる出版業界もまた「衰退業種」などと言われることが多く、そのことに内心、忸怩たる思いを抱いていたこともあります。
ただ、考えてみれば、世の中の大半の業界は「(人口増加時代と比べれば)ピークを過ぎた業界」ではないでしょうか。
本書のニーズは大きい。ぜひ、多くの人に伝えるべきだ。そう考え、この企画がスタートしました。
そして出来上がった本書はまさに、それにふさわしい内容になっていると自負しています。
たとえば、本書に出てくるのは、
- 地方の廃品回収業者が、世界に羽ばたいた事例
- 億単位のお金を支援者から集める飲食店
- フランスと文化交流をする地方のペンション
など。どの会社も規模は小さく、業種としても成長産業とは言えません。さらに、ぱっと見ただけではそのすごさもわからない。
なのに、やっていることは世界規模であり、地球規模。「小さい企業でもここまでできるのか!」と驚くようなものばかりです。
キーワードは「社会的インパクト+それを発信する仕組み」です。
自身の事業をどのように社会的な価値と結びつけ、どう発信するか。
その方法論がとても細かく描かれています。
長年、中小企業を見続けてきた神田さんの、まさに集大成的な一冊となっています。
ぜひ、お読みいただけると嬉しいです。
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