TOP 成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」 真のビジョンを掲げられる組織のみが、成長・成功を手にできる

2019/04/17

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第35回

真のビジョンを掲げられる組織のみが、成長・成功を手にできる

  • 組織
  • 経営
  • 朝日新聞出版 書籍編集部 ビジネスチーム 森鈴香氏

 

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成功する経営者は皆、多読家。
成功している経営者が注目している、読んでいる書籍をご紹介してまいります。
今回は、『THE VISION あの企業が世界で成長を遂げる理由』。
編集を手掛けられた朝日新聞出版の森鈴香氏に、本書の見どころを伺いました。

 

 

激変する時代において、生存競争に勝ち抜き、成長を持続するために、欠かしてはならないことがあります。

 

それは、明確なビジョンを持つこと。
本書の著者である江上隆夫氏は、そう述べています。

 

ビジョンとは、数値目標でもなければ、企業の「道徳律」でもありません。「企業全体の共通の目標となる、具体的な未来を語るもの」のことをいうのです。ここを勘違いすると、企業にとっては命取りになりかねないというのです。

 

本書では、グローバルに成功を収めてきた「GAFA」やPatagonia、そして、日本では良品計画や創業当初のソニーなどの優れたビジョンを徹底解説し、何が企業を強くし、そこで働く人々をひとつの方向に引っ張っていくのか、を紐解きます。

 

さらには、東芝やシャープはビジョンや理念を掲げながらも衰退してしまった理由や、今は好調でも、ある重要な視点がビジョンから欠落している企業への将来的な懸念にも触れています。ここから、飾りではない真のビジョンとは何かが見えてくるでしょう。それは、その組織の人だけでなく、組織以外の人をも魅了する「公共の夢」としての性質をもっています。

 

大企業に限らず、あらゆる組織、チーム、プロジェクト、さらには人生も、ビジョンなくして成長はないのに、日本人の多くがまだ気づいていない、と江上氏は危機感を抱いています。「ビジョン」という名のものを掲げていても、それが真のビジョンではないことが多いといいます。

 

真のビジョンとは、その組織に属する人たちの日々の行動基準となるものなのです。そこで働く人たち全員が理解し、共有し、「自分事」化することで、ビジョンは定着していきます。

 

そうすると、商品・サービスの開発も、人事採用も、店舗展開や内装から社内のレイアウト、お客様との接し方まで、企業が行うあらゆることが、そのビジョンに基づいて進められるので、一貫性が生まれ、経営のスピードも速くなります。そして世の人々から応援を受けられるようになるのです。

 

本書では、企業を前進させ続けるそうしたビジョンを、どのようにつくればよいのかというところまで、順を追って詳しく説明しています。

 

経営層だけでなく、挑戦を始めたばかりのスタートアップ企業の方、何かを成し遂げようという覚悟を持つ若者、組織の中で奮闘するあらゆるリーダー、そんな方々にぜひ手に取っていただきたい一冊です。

 

『THE VISION あの企業が世界で成長を遂げる理由』

著者:江上 隆夫

出版社:朝日新聞出版

価格:1,728円(税込)

 

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プロフィール

  • 森鈴香氏

    朝日新聞出版 書籍編集部 ビジネスチーム

    朝日新聞社発行の女性向けフリージャーナル『ジェイヌード』(2012年12月より休刊)の編集を経て、2013年から書籍編集部に。担当作品は『いい空気を一瞬でつくる――誰とでも会話がはずむ42の法則』『世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史』『最強のPRイノベーターが教える 新しい広報の教科書』『試験は暗記が9割』など。