2017/10/17
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2020年人工知能時代の幸せな働き方と経営、リーダーシップ
第1回
これからのテクノロジーリテラシーを磨くには、AIを「知る・使う・創る」こと。(1/5)
- キャリア
- スペシャル対談
- リーダーシップ
- 経営
「経営者を語る」――今回は、藤野貴教氏(株式会社 働きごこち研究所 代表取締役)をゲストにお迎えして、「人工知能時代の幸せな働き方と経営、リーダーシップ」をテーマにお届けします。
どちらかというと不安な未来が喧伝される傾向のあるAIですが、今、経営者が知っておくべきAI関連の情報とは何か?
AI時代に経営者は組織と職務をどうオーガナイズしていけばいいか?
人間にしか生み出せない付加価値とは何か?――
といったトピックについて、弊社代表・井上和幸と語り合っていただきました。全5回でお届けします。
井上 まずはプロフィール、略歴的なところからうかがいたいと思います。藤野くんはこの夏に『2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方』(かんき出版)を出版しましたね。なぜ今、AIと働き方について精力的に取り組んでいるのか、そのあたりからぜひ聞かせてください。
藤野 今「株式会社働きごこち研究所」(2007年設立)という会社を経営しているんですが、実は僕自身、かつては働くことが大変苦しく、悩んでしまった人間なんです。20代前半から半ばにかけて、「人はなぜ働くのか?」といった問いを立てて、いろいろ考えてきました。新卒で外資系のコンサルティング会社に入り、その後、人材コンサルティング会社に移って…。
井上 藤野くんと出会ったのは、その時です。僕が取締役を務めていたベンチャーに入ってきてくれた。
藤野 20代で3社を経験する中で、「どうやったら働くことが楽しくなるか?」といったことを、自分を実験台にして考えていたんですが、そんな中で、26歳のとき、東京で働くことに対して自分の中で限界というか、嫌気がさしてしまって、愛知県の海の近くに引っ越しました。夏は夜になるとカエルの鳴き声がすごい、田んぼだらけの場所です。
その後、自分で会社を始めてから、《オフィスを持たない》とか、《正社員という雇い方・雇われ方をやめる》といった、かつて自分がサラリーマンとして働いていて〝心地悪かったこと″を、自分が経営する側になったときになくす実験をしてやろうと思ってきました(*現在は愛知県名古屋市、西尾市に打ち合わせ用のオフィスを計3つ置いている)。
井上 当時としては珍しい形態だよね。
藤野 取引先からは「オフィスはないんですか?」と言われましたが、今ではそういう働き方を「ノマド」と呼ぶようになっていますよね。また、うちは正社員ではない10人くらいのチームでやっているんですが、そういうものを「クラウド」と呼ぶようにもなっていますから、働き方に対してはけっこう先進的な取り組みをしてきたつもりです。
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