TOP 経営者PR論 経営者は「常に自分に取材クルーが張り付いている」と思え。(1/5)

2017/07/04

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第1回

経営者は「常に自分に取材クルーが張り付いている」と思え。(1/5)

  • マーケティング
  • 放送作家/PRコンサルタント/株式会社MIP 取締役 野呂エイシロウ
  • 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上和幸

井上 野呂さんからご覧になって、経営者と㏚のあり方・関係性などで、最近思っていらっしゃることや感じていらっしゃることはありますか?

 

野呂 日本の企業は、昔から意識が低いですね。もちろん、意識の高い会社もあります。この対談では具体名を出せない話が多く、そこはご了解いただきたいのですが、例えば、僕がお付き合いしている会社の中にも、まだ製品も出てないし何もやっていないけれど、広報が二人、CMO(最高マーケティング責任者)が一人いる会社もあります。社長は外国で働いたことのある人だから、ブランディングの重要性をわかっているんですね。
やっぱり、分業が進んでいる会社は上手くいきます。社長は経営をすればいいと思うんです。それなのに経営以外のことを考えてしまう。僕はそれが無駄だと思うし、上手くいかない会社は、得てしてそういう経営者が多いですね。

井上 社長は経営に専念し、マーケティングや広報はプロに任せなさい、と?

 

野呂 そうです。プロに任せて、プロの言う通りやって、結果を外したら契約を終了すればいいと思う。日本はそのへんの判断が割と緩い気がします。

 

井上 そういう意味で、ファンクションを明確に認識していないケースはあるかもしれないですね。

 

野呂 自分で努力するよりも、得意な人に頼んだ方が早い。経営者にとって一番大事なものは時間だと僕は思うんです。「次の一時間を何に投資をするか?」ということがすごく重要にもかかわらず、違うことをやってしまう人が多い。そこで分業することを意識すれば、上手くいくんじゃないかな。社長は経営のプロかもしれませんが、広報としては素人です。それなのに、あれもこれもできると思ってやってしまう。例えば、自分が今から心臓手術するというときに、肉屋さんに頼んで心臓を切ってもらいますか? という話ですよ。
一歩外に出たら、広報のプロ中のプロが山ほどいるんです。その中で、ページ数が限られている雑誌と新聞と、毎回一時間しかない『WBS(ワールド・ビジネス・サテライト)』という番組がある中で、そこで取り上げてもらうために真剣に戦っていくのは、大変なことです。最初のうちは物珍しさもあってビギナーズラックがあるかもしれませんが、そんなラッキーはたぶん2、3回くらいしかない。
もっとも、最近のベンチャーは意識が変わってきていて、最初から年間2、3千万は広報に入れておこう、みたいな経営者も出てきていますし、ベンチャーキャピタルによっては、広報を雇うのが投資の条件だったりします。
一方で、旧来の経営者と対照的なのが政治家です。彼らは自分で何もやらずプロに任せていますからね。

 

井上 政治家の場合は、イメー...

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プロフィール

  • 野呂エイシロウ

    放送作家/PRコンサルタント/株式会社MIP 取締役

    1967年生まれのO型。幼少の頃から放送部に従事し、ラジオのハガキ職人として活躍。大学時代に学生シンクタンクに参加。学生マーケティングを行い、学生用クレジットカードや学生向け家電の企画・広報・宣伝従事し、いずれも大ヒット。 出版社を経て「天才たけしの元気が出るテレビ」で放送作家へ。「鉄腕DASH」「特命リサーチ200X」「奇跡体験アンビリバボー」などを構成。広告代理店からの仕事がきっかけで、戦略的PRコンサルタントに。本人曰く、放送作家もコンサルタントも、参謀という意味では、全く同じ。口癖は「視聴率をUPさせるのに比べれば、売上を上げるのは簡単」。

  • 井上和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    早稲田大学卒業後、リクルート入社。コンサルティング会社取締役、リクルートエグゼクティブエージェントマネージングディレクター等を歴任。2010年経営者JPを設立し、現職。