2021/03/25
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戦略HRBPから見た、人・組織・事業・経営の現在&これから
第11回
Leader as Coach:リーダーなの?コーチなの?いえ、その両方です
- キャリア
- 組織
- 桜庭 理奈氏 35CoCreation合同会社 CEO
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今や、私たちはあらゆる側面で流動性の高い世界に住んでいます。
以前のコラムでもVUCA時代に求められるリーダーの資質について触れました。(https://keieishaterrace.jp/article/detail/16560/)
常に不確定要素が多く潜んでいる環境要因の中で、今後の道筋がすっきりと見通せる状況にいない経営者やリーダーたちは、業界やオペレーション機能に関する専門知識を身に着けた、その道の匠(たくみ)としてだけではなく、新しい時代の「サバイバル力」を学習し、能力として身に着けることが期待されています。
決められた仕事を部下に権限委譲し、タスクが完遂しているか否かの工程管理や監督をするのではなく、常に変わり続ける環境に応じて、チームメンバーのタレントとしての能力の種を開花させ、育て続けることが、ピープルマネジャーとしての仕事であると言いきっても良いでしょう。
ピープルマネジャーは、もはや単に指揮命令、統制を取る人を指すのではなく、また、予定調和で決められたものを完璧に実行したことに対して、部下に報酬や表彰を与えることもなくなります。
その代わりに、成長意欲のある人を育てることを重要視するカルチャーを組織の中に浸透させることにより、それを追い風にして、ピープルマネジャーがチームメンバーのエネルギー、創造性を引き出し、同時に、自分自身がチームの一員として、共に働く仲間からも学ぶことを当たり前とする。まさしく「リーダーでもありコーチでもある」、新しい自分自身のペルソナを創造し確立することが、急速に求められています。
その証拠に、最近では「Leader as Coach:コーチ型リーダー」という表現も目にするようになりました。その存在の大切さと、組織しいては事業の成長に直結するインパクトについては、すでに多くの組織開発論者の間で実証され、民間企業の間でも重要性が一般論として根付き始めているからだと推測します。
コーチ型リーダーをすぐに育てなければならない、と焦っている経営者の皆さん。良きリーダーでもあり、良きコーチでもあるピープルマネジャーのロールモデル(お手本)のイメージが湧かない、誰か教えて!というマネージャーの皆さん。今からでも遅くはありません。今日からコーチ型リーダーに生まれ変わる旅の一歩を共に踏み出しましょう。
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