2017/09/12
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働き方改革時代の「生産性の技術」
第1回
加熱する人材市場においていま、何が起きているのか? 働き方改革の本質とは?(1/5)
- キャリア
- スペシャル対談
- マネジメント
「経営者を語る」――今回は、社団法人行動科学マネジメント研究所所長、株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長 兼 最高経営責任者の石田淳氏をゲストにお迎えします。
石田さんは、アメリカの行動分析学を基にした「行動科学マネジメント」を日本人向けに確立し、以来、多くの企業で人が育つ仕組みをつくり、業績を上げるサポートをされてこられました。
今回の対談では、労働市場の逼迫・構造変化の中でこれからの企業が生き残るために必要なことなどについて、弊社代表・井上和幸と語り合っていただきました。全5回でお届けします。
井上 石田さんのご専門の「行動科学マネジメント」について、最初に簡単にご紹介させていただきます。石田さんからこれまでにお伺いしたことやご著書から、私なりの理解でまとめますと——
行動科学マネジメントとは、①行動そのものを分析する「行動分析学」という学問に基づいていること、②抽象的な概念や計測できない要素を一切排除し、具体的な行動に焦点を当てて物事を見ていくこと。③その状況に応じた最適な行動の集積が成果につながると考えること、といった特徴(あくまでごく一部分ですが)があって、精神論や経験と勘に基づくマネジメントとは決定的に違うということです。
だからこそ再現性があり、どんな仕事にも使える。また、時代が変わり、社会情勢が変わっても、技術的な汎用性というか普遍性があると思います。
一方で、石田さんが行動科学マネジメントを日本に紹介されてからここまで10年ほどが経っていますが、その間の時代の変化に関して、まず石田さんはどんな印象をお持ちでしょうか。
石田 働き方改革の影響は、かなり大きいと思いますね。仕事への考え方がひと昔前とは全然違うのではないでしょうか。新卒の子なども、価値観が全く違いますよね。
井上 リーマンショックがあって、雇用の氷河期があって、震災がありました。そのあと人材需給バランス的には需要が高まって、この数年、人材市場は加熱する一方です。去年からは急に、「こんなに日本人っていなかったんだっけ?」みたいな状況になりましたね。
石田 採用難の会社も多いですよね。それこそ井上さんの仕事も、これからさらに忙しくなるのでは?
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