TOP 今なぜ、改めて経営者たちはドラッカーにはまるのか? 学んだことを実践するだけでは足りない。「さらに上手くやる方法」を実践して発表する。(5/5)

2018/10/30

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今なぜ、改めて経営者たちはドラッカーにはまるのか?

第5回

学んだことを実践するだけでは足りない。「さらに上手くやる方法」を実践して発表する。(5/5)

  • スペシャル対談
  • マネジメント
  • 経営
  • 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
  • 今給黎健一氏 株式会社ダイヤモンド社クロスメディア事業局局次長、ドラッカー塾事務局
 

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「経営者を語る」——今回は、経営者やエグゼクティブが行列を作り、マネジメントを学び実践する講座「ドラッカー塾」の運営担当者である今給黎健一氏(株式会社ダイヤモンド社  クロスメディア事業局局次長)をゲストにお迎えします。

 

テーマは「今なぜ、改めて経営者たちはドラッカーにはまるのか?」。全5回でお届けします。

 

 

井上 経営者向けに「ドラッカー塾」をやっていらっしゃる中で、そこを通じて世の経営者にはこうなっていってほしい、などといったことはありますか?

 

今給黎 私の立場ではそういう大きなことは言えませんが、国永先生が「ドラッカー塾」をやっているのは、エクセレントな企業を作るのが目標なんですね。というのも、「1位と2位の差は一定である」というドラッカーさんが言っている法則があるからです。つまり、トップエクセレントの企業ができればできるほど、その業界の全体の水準が上がってくるということです。マネジメントを通じて良い会社を作り、それによって社会全体が良くなっていくというのがドラッカー塾のミッションであり、そのための触媒になるというのがドラッカー塾の役割だと思っています。

 

井上 課題のようなものはありますか?

 

今給黎 課題はいくつか持っていて、「エクセレントな会社ができたらどうやってそれを世の中で認識してもらうのか?」ということもその一つです。物理的に、良い会社がもっとたくさんできた方が影響力としては大きいわけですが、なかなか広げる方向に行けない。ドラッカーさんにはコンサルの手法みたいなものがあって、最初はコンサルする相手を厳選するそうなんです。例えば、ある会社のコンサルをするときには、すごく人柄が良くて周りから尊敬されている人物を選び、その人にプロジェクトを任せて、そこを徹底的にレベルアップさせるというのです。そうやって、そのチームができ上がった後に、2つ目、3つ目のプロジェクトを作ると、その人たちが最初のプロジェクトチームに気軽に聞きに行けるようになるからです。

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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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  • 今給黎健一氏

    今給黎健一氏

    株式会社ダイヤモンド社クロスメディア事業局局次長、ドラッカー塾事務局

    1988年ダイヤモンド社入社。週刊ダイヤモンド、ハーバードビジネスレビューのダイレクトマーケティングを担当し、現在はダイヤモンド経営者倶楽部、ドラッカー塾、ダイヤモンド経営塾を推進している。マネジメントの父と呼ばれるドラッカー教授。その基本と原則にもとづき経営を体系的に学ぶ「ドラッカー塾」と「ダイヤモンド経営塾」を運営する。ドラッカー理論の骨格となる「5つの質問」をベースに中小企業経営者とビジネスパーソンに気づきの機会を作り、実践に組み込む活動を行っている。

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