2018/10/16
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今なぜ、改めて経営者たちはドラッカーにはまるのか?
第4回
ドラッカー直伝の講義が日本でのみ受けられるのは、若き日の国永秀男氏が本人を直接訪ねたから。(4/5)
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「経営者を語る」——今回は、経営者やエグゼクティブが行列を作り、マネジメントを学び実践する講座「ドラッカー塾」の運営担当者である今給黎健一氏(株式会社ダイヤモンド社 クロスメディア事業局局次長)をゲストにお迎えします。
テーマは「今なぜ、改めて経営者たちはドラッカーにはまるのか?」。全5回でお届けします。
井上 「ドラッカー塾」の立ち上げから尽力されている講師の国永秀男さん(株式会社ポートエム代表取締役)とは、どんな方ですか。
今給黎 国永先生は、略歴を言うとコンサル一筋ですね。ご自分がコンサルをやっていて行き詰ったときに、ずっと読んでいたのがドラッカーの『マネジメント』だったそうです。また、コンサルをしていると、上手くいく会社と上手くいかない会社があって、ある課題について意思決定をする際に、どちらの会社も徹底的に役員会で議論しているのに、例えばA社は国永先生からも見ても、「そっちに行ってはいけない」という結論を出す。それに対しては、B社は、「なるほど」という結論が出てくる。その二つの会社の違いを考えたときに、国永先生は「マネジメントの基本と原則を体系的に学んでいるかどうかの差でしかない」と思い至ったといいます。
そこで、クライアントの方にマネジメントを体系的に学んでもらえるところを探したけれども、国永先生がご自分のイメージする「体系的に教えてくれる」ところがなかった。もちろん、リーダーシップや戦略論、組織論、財務会計など個別のテーマではいろんな講座があると思うんですが、それらを横串にした全体像を体系的に教えているところがなかった。「だったら自分でやるしかない」と、コンサルをやりながら自分の会社を立ち上げたそうです。
井上 たしかに、体系的に教えているところはなかったかもしれませんね。
今給黎 それで、国永先生が会社を始めたときに最初に考えたのは、「自分は教えるプロではなかったので効果的な教え方を身に付ける必要がある」ということでした。ドラッカーマネジメントによれば、「ある壁にぶつかったときには必ずそのことを既によく考えられているところに聞くか、上手くやっているところに聞け」とありますので、国永先生はその基本と原則にしたがってドラッカーさんに直接尋ねることにしたんですね。
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