2018/09/18
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今なぜ、改めて経営者たちはドラッカーにはまるのか?
第2回
役職が上がるたび毎に「ドラッカー塾」を繰り返し受講する経営者の真意とは?(2/5)
- スペシャル対談
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「経営者を語る」——今回は、経営者やエグゼクティブが行列を作り、マネジメントを学び実践する講座「ドラッカー塾」の運営担当者である今給黎健一氏(株式会社ダイヤモンド社 クロスメディア事業局局次長)をゲストにお迎えします。
テーマは「今なぜ、改めて経営者たちはドラッカーにはまるのか?」。全5回でお届けします。
井上 「ドラッカー塾」に参加する経営者は、「自分のやっていることは今のところ成功しているものの、これが正しいのか? もっと上手いやり方があるんじゃないか?」という問題意識の方だというのは興味深いですね。
今給黎 逆に言うと、「経営者は学び続けなければならない、そこで止まったら限界が来てしまう」ということを理解されている方以外は来ていないと思います。もちろん、二代目の方で、いろんな意味で親から跡継ぎ修行のために送り込まれてきた人もいらっしゃいますが、はまる人はすごくはまりますね。そういえば、お父さんから「絶対に行くな」と言われているのに参加された方もいました。会社でドラッカーの「ド」の字も言うな、みたいなお父さんがいらっしゃるみたいで……。
井上 お父さんはどういうお考えなんでしょうね。
今給黎 おそらく、「そんな机上の空論みたいなもので経営なんかできない」ということだと思います。その二代目の方は、親に隠れて「エグゼクティブコース」にいらっしゃったんですが、やはりとても意識の高い方でした。参加される方は皆さんそうですね。その方は、のちに社長になられて、しっかりとドラッカーマネジメントを実践されています。
井上 意識レベルみたいなものは、やっぱりドラッカーを学ぶ方にはあるのかももしれないですね。ドラッカーさんの言っていることは、根本の原理原則から全て発生するから、ちゃんとそうしたところを見つめよう、という意識の方でないと「ドラッカー塾」には来ないでしょう。来ないのが悪いというつもりはないですが、またちょっと違う考え方の経営者にはなるでしょうね。
今給黎 そうですね。今までで一番びっくりしたのは、講座の内容を全く勘違いしてきた人がいらっしゃったことです。大きな損失を取り戻そうと思って参加されたらしいんですが、ナポレオン・ヒルかなにかの講座と間違えていた(笑)。
井上 (笑)。成功法則系の講座ですね。でも、そんなことが本当にあるんですか!
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