TOP 異能の経営者 ~ I know. ~ 【田中由佳氏】自らの原体験を軸に置き、事業を展開する。(Vol.5)

2018/08/03

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第5回

【田中由佳氏】自らの原体験を軸に置き、事業を展開する。(Vol.5)

  • 経営
  • キャリア
  • 経営者インタビュー
  • 株式会社神美 代表取締役社長 田中 由佳氏

 

田中由佳氏は、「パーフェクトライン」を全国展開する株式会社神美の代表取締役社長。「パーフェクトライン」はセルライト潰しに特化して急成長するエステだ。倒産寸前のピンチから復活を遂げてからは、全国展開のスピードが加速していく。その過程で田中社長がとった采配はどのようなものだったのか。キーワードとして出てくる「子犬接客」とは何なのか。これからのビジョンも含め、詳しく話を聞いていった──。

 

 

 

■“子犬接客”で先輩経営者にかわいがってもらうことに。

――全国展開していく際にはどのような戦略を持っていたんでしょうか。

 

まずは名前ですね。「神美」という会社名のまま全国展開できるとは思えなかったんですよ。それでブランディングの会社を紹介してもらって、全国展開用の「パーフェクトライン」という名前を付けてもらいました。それと可愛いブタのロゴも作ってもらって、それでスタートしていきました。2015年のことですね。

 

――広告を見ましたが、お客様が痛がっている様子が前面に出ていました。あれも少し異質ですよね。

 

マーケティングの勉強をしていた時に、ビリーズブートキャンプの事例を学んでいて。あれは軍隊式の異常に厳しいダイエットだったと思いますが、つまり「逆張り」ですよね。今までのエステって静かな雰囲気でクラシックとか流しながら過ごしつつ「痩せますよ」なんて言っていたんですが、綺麗になろうと思ったら痛い思いするのも当然なわけです。だから逆張りでそこを明確に打ち出した、と。広告用の写真も最初は少し痛そうな顔で「いたっ」みたいな可愛い感じにしてたんですが「思いっきり真っ正面から“ギャー!”みたいにしていいですか」ってスタッフが言ってきたので、「それ、ええんちゃう!」と思って。それも反応が良かったですね。

――これまでのお話を振り返ると、大事な局面で先輩経営者にかわいがってもらっているような印象を受けるのですが。

 

それは確かにその通りで、とてもかわいがってもらってます(笑)。これは、もともとエステ会社で働いていてどん底から這い上がった時に身に付けた「笑顔」「元気」「かわいげ」のお陰だと思っています。私はこれを「子犬接客」と呼んでいますが。

 

――なるほど、「子犬接客」。

 

最近もよく「できる男の人達を動かしますよね」と言われます。別に女の武器を使ってとかも無いですし、男性に勘違いさせるわけでも無いのですが、それでも目上の人を上手に使うという(笑)。

 

――それも才能というか、培われたものなのでしょうか。

 

そうですね。全国展開していくなかでも、内装業者さんとか建築関係の人と打ち合わせすることがよくありますが、こっちが女なんでめちゃくちゃナメられるんですよ。あからさまに「女が出てくるなよ」みたいな雰囲気で。で、そういう時は犬が吠えるようにガツンと言ったりすると動いてくれたりとかしますね。

 

――元気でかわいげもあるけど、吠える時は吠えると。

 

ええ、それが自分のクセになっていると思います。やっぱり20代後半で起業するとどうしても社長として見てもらえなくて。当時は飲食店の経営者の人たちと一緒によくいたんですが、「誰かの女」とし...

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プロフィール

  • 田中 由佳氏

    株式会社神美 代表取締役社長

    2003年よりエステティシャンとして働きはじめるも、入社6ヶ月までまったく売れずリストラ候補の筆頭に。崖っぷちの状況から"子犬接客"を編み出して、1年で売上ナンバー1になる。 マネージャーに昇格し部下の育成や売上に大きく貢献するが、会社や業界の成長速度と自分が合わず独立を決意。 2010年、「“変わりたい女性”に行動を起こさせるナンバー1企業」を目指して株式会社神美を設立し、セルライト潰し専門店「パーフェクトライン」を運営。“セルライト潰し”に特化し、痛さを売りにしたインパクトある広告で人気を集め、全国60店舗を展開。現在も店舗拡大を続けている。