TOP 異能の経営者 ~ I know. ~ 【田中由佳氏】退路が断たれた時に、人は生まれ変わる。 (Vol.2)

2018/07/13

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第2回

【田中由佳氏】退路が断たれた時に、人は生まれ変わる。 (Vol.2)

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  • キャリア
  • 経営者インタビュー
  • 株式会社神美 代表取締役社長 田中 由佳氏

 

 

田中由佳氏は、「パーフェクトライン」を全国展開する株式会社神美の代表取締役社長。「パーフェクトライン」はセルライト潰しに特化して急成長するエステだ。

田中社長は「もともとエステには興味が無かった」と笑いながら語る。学生時代には一度道を踏み外した、とも。

では、そこからどのようにして学生時代を過ごし、エステ業界を目指していくのか。そこには、あらゆる業種において重要な思考があった。過去に遡り話を聞いていく──。

 

 

■業界に興味は無かったし、向いていないと思っている。

――そもそもはこのエステ業界というものに興味はあったんですか?

 

学生時代とかは、エステ業界に興味は全くなかったです。

 

――全く興味が無いのに、なぜエステ業界に?

 

私、学生時代のアルバイトが3か月以上続いたことがなくって、そんな自分にものすごく不安を覚えていたんです。「社会人としての自分の未来」への不安というか。それがとても強くて。

 

――続かない、というのは昔からですか?

 

ええ、もともと「やりたい」と言ったことが長続きしないタイプでしたね。小学生の時に空港で働きたくて、それで英語の強い学校に行かなきゃというところから大学を決めて、逆算して中学受験もして私立の中学校に入ったんです。でも、中1の夏休みぐらいからすぐに遊びまくっちゃって(笑) 結局、高校2年生の時に「3年生に進級できない」ということを学校から宣告され、仕方なく別の通信制学校に転学することになりました。それで私の中では一度「道を踏み外した」という思いが強くなりましたね。

 

――高校卒業後はどうされたんでしょうか。

 

短大に行ったんですが、「今度こそ、ちゃんと続くことをしよう」と意識していました。当時、服を買うのが好きだったので服飾デザインを専攻したんですよ。これもまた失敗でしたね。服は買うものであって「デザインはできない」ということに気づき、また不安になっていくわけです。「やりたいことがなかなか続かん私は、社会人になっても転職を繰り返すんじゃないか」と。やりはじめたことが中途半端になってしまうことがすごい嫌だったんですけど、よくよく考えると「そもそも選択肢が少ないよなあ」と思いまして。

 

――仕事を選ぶ際の選択肢、ですか。

 

ええ。当時はバイト先を探すにも「タウンワーク」みたいな雑誌が1つくらいしか無かったわけです。それで、私がいた三重県って工場が多かったので工場の仕事はたくさん載っていて。それ以外を探してみてもガソリンスタンドとかファーストフードとかの飲食店ばかりですよね。そんなバイトを地元の友達と皆でやりながら情報共有したりしてました。「あそこのバイトはまかないが美味しいよ~」とか言いながら。でも、もっと仕事の選択肢があれば、自分に続くものがあるはずなんじゃないかな、と思ったり。

 

――選択肢が少ないなかで就職先をどう決めていったのでしょうか。

 

選択肢が少ないから不安になって本屋さんに行こうと考えました。バイト雑誌ではなく、「女性の仕事大図鑑」みたいなのを買ってきて、そもそもどんな職業があるのかを調べようと。それで国家資格から何から全部見ながら興...

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プロフィール

  • 田中 由佳氏

    株式会社神美 代表取締役社長

    2003年よりエステティシャンとして働きはじめるも、入社6ヶ月までまったく売れずリストラ候補の筆頭に。崖っぷちの状況から"子犬接客"を編み出して、1年で売上ナンバー1になる。 マネージャーに昇格し部下の育成や売上に大きく貢献するが、会社や業界の成長速度と自分が合わず独立を決意。 2010年、「“変わりたい女性”に行動を起こさせるナンバー1企業」を目指して株式会社神美を設立し、セルライト潰し専門店「パーフェクトライン」を運営。“セルライト潰し”に特化し、痛さを売りにしたインパクトある広告で人気を集め、全国60店舗を展開。現在も店舗拡大を続けている。