TOP 志のリーダーシップ リーダーは「周りの人間のリーダーシップ」に火を点けろ。(3/5)

2018/01/30

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第3回

リーダーは「周りの人間のリーダーシップ」に火を点けろ。(3/5)

  • リーダーシップ
  • スペシャル対談
  • グロービス・コーポレート・エデュケーション マネジング・ディレクター 知命社中 代表 鎌田英治
  • 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上和幸

 

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「経営者を語る。」――今回は鎌田英治氏(株式会社 グロービス マネジング・ディレクター/知命社中 代表)をゲストにお迎えします。

今回のテーマは、「難しい時代にあって、魂の入った志と目標を考え抜くためのエネルギーをどう探していくか――」。
『知命社中』という異業種の経営幹部同士が一堂に会し、6ヵ月にわたって濃密な思考と対話を繰り返すコミュニティを一昨年からスタートさせた鎌田さんと、弊社代表の井上和幸が、これからの経営者、リーダーに必要なものを語り合いました。全5回でお届けします。

 

 

井上 知命社中のそうしたプロセスとプログラムというのは、何か範例にしているものはあるのでしょうか? もちろん、これまでグロービスさんを中心とした活動の中で確認したり仮説を立てたりして創ってこられたものだと思うのですが。

 

鎌田 意図的に下敷きにしたということではないですが、敢えて言えば「U理論」に近いアプローチになっているかも知れないですが、むしろ、僕が50歳の時に1ヵ月間参加した、コロンビア大学のエグゼクティブ・プログラムでの体験はベースになっています。コロンビアでは、最先端のトピックや世界潮流的な知見も扱いますが、僕らが問われたキー・クエスションは詰まる所「あなたは何者か?」と言う問いだったと感じます。エグゼクティブの能力開発や成長促進は、先ず本人の内面を深く掘りさげることが肝心です。僕自身、コーチングを勉強し、プロ・コーチとしてコーチングに携わるようになり、その実感は一層確信的になりました。

もう一つ感じるのが、プラトンの「四元徳」です。僕なりの理解ですが、プラトンの言うところの四元徳、つまり「思慮、勇気、節制、正義」の四つは、深い自覚を持った経営者クラスと、井上さんが前に指摘されていた“幹部クラス”の違いに象徴的に表れているように思います。思慮が足りず、自信と勇気が満ちていない幹部クラスは、確かにどこかで妥協してしまいます。「他者配慮」や「忖度」などといって、空気を読み「領空侵犯」に繋がりそうな業際的部門間問題のように本質的な課題が隠れているテーマから距離をとろうとしてしまいます。分業化が進んで、役割が細かくスライスされた現代の組織では、どうしてもそうした慣性が働いてしまう。

 

でも、本当に考え抜いた持論を、周囲の異論にも晒しつつ磨いてきたような、思慮深い考えをもっていれば、対立を恐れることなく、自分をプッシュして課題に向き合い続けるでしょう。本当に芯を喰っているという自信があれば、落とし所を読んだ妥協などに終わらせることはし...

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プロフィール

  • 鎌田英治

    グロービス・コーポレート・エデュケーション マネジング・ディレクター 知命社中 代表

    北海道大学経済学部卒業。コロンビア大学CSEP(Columbia Senior Executive Program)修了。日本長期信用銀行から1999年グロービスに転ずる。長銀では法人営業(成長支援および構造改革支援)、システム企画部(全社業務プロセスの再構築)、人事部などを経て、長銀信託銀行の営業部長としてマネジメント全般を担う。グロービスでは、人事責任者(マネジング・ディレクター)、名古屋オフィス代表、企業研修部門カンパニー・プレジデント 、グループ経営管理本部長、Chief Leadership Officer(CLO)などを経て、現在は株式会社グロービス マネジングディレクター 兼 知命社中 代表。講師としては、グロービス経営大学院および顧客企業向け研修にてリーダーシップのクラスを担当する。著書に『自問力のリーダーシップ』(ダイヤモンド社)がある。経済同友会会員。

  • 井上和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    早稲田大学卒業後、リクルート入社。コンサルティング会社取締役、リクルートエグゼクティブエージェントマネージングディレクター等を歴任。2010年経営者JPを設立し、現職。