2016/10/24
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スペシャルコラムドラッカー再論
第47回
次年度に向けて、「なされるべきこと」を考える。
- エグゼクティブ
- マネジメント
- 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
様々な業界、規模の経営者各位にお集り頂き、これから1年間をかけて、自社の経営・事業の屋台骨を固め直す、あるいは新たに構築頂くことになる。
第1回はオリエンテーションと「成果をあげるエグゼクティブ」についての講義とワークが行われた。
これから1年で「何を成し遂げたいか」。
この問いに、皆さんは明確に答えることができるだろうか?
ドラッカーは問う。
「わが社の事業を脆弱なものにしているもの、成果を阻害し業績を抑えている弱みは何か」
「事業内においてアンバランスになっているものは何か」
「事業に対する脅威は何か。いかにすれば、それを機会に転ずることができるか」
ここから、「得たい結果」と「そのために取り組むべきこと」が導き出される。
そして、それを実行するエグゼクティブとして、いかに成果を出すかについて、ドラッカーは「成果を上げる人の、8つの習慣」を述べている。
その「第一の習慣」は、「なされるべきことを考える」。
「いまあなたが、やりたいと考えていることは何か」
「現在、実際には、何に一番時間を使っているか」
「それは、組織にどれくらい貢献できているか」
さて、みなさんは、どうだろう?
その上で、「あなたがいま、やりたいこと、でもなく、頼まれたこと、でもなく、<組織のために、最も取り組むべきこと>は、何か」。