2016/10/11
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スペシャルコラムドラッカー再論
第46回
隠された強みを明るみに持ち出す。
- エグゼクティブ
- マネジメント
- 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
僕が個人的に、最も好きなドラッカーの問いは、次のものだ。
「”他社はうまくできなかったが、わが社がさしたる苦労もなしによくできたものは何か”」(『創造する経営者』)
ドラッカーはかつて、インタビューに答えてこう言っている。
「若いエグゼクティブに、ここ数年で最もうまくいったもの、人並み優れてうまくできたことは何か、と問うと、即答できる人はほとんどいない。考えてみなかったという反応がほぼすべてである」
皆さんはいかがだろうか?
わが社の課題、弱みを、経営者は日々嫌になるくらい見詰め直し、問い続けているものだ。
しかし、逆にいかに自身の強みを見ていないか。極端に言えば、強みを見ることを無意識に避けていることだろうか。
暗闇に隠された自社の強みを明るみに持ち出し、光を当て、そこから自社の差別化要因を武器に戦う準備を、皆さんもしてみませんか?