TOP スペシャルコラムドラッカー再論 隠された強みを明るみに持ち出す。

2016/10/11

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スペシャルコラムドラッカー再論

第46回

隠された強みを明るみに持ち出す。

  • エグゼクティブ
  • マネジメント
ドラッカーは我々経営者に、様々な角度から「問い」を投げかける。

僕が個人的に、最も好きなドラッカーの問いは、次のものだ。

「”他社はうまくできなかったが、わが社がさしたる苦労もなしによくできたものは何か”」(『創造する経営者』)

ドラッカーはかつて、インタビューに答えてこう言っている。

「若いエグゼクティブに、ここ数年で最もうまくいったもの、人並み優れてうまくできたことは何か、と問うと、即答できる人はほとんどいない。考えてみなかったという反応がほぼすべてである」

皆さんはいかがだろうか?

わが社の課題、弱みを、経営者は日々嫌になるくらい見詰め直し、問い続けているものだ。
しかし、逆にいかに自身の強みを見ていないか。極端に言えば、強みを見ることを無意識に避けていることだろうか。

暗闇に隠された自社の強みを明るみに持ち出し、光を当て、そこから自社の差別化要因を武器に戦う準備を、皆さんもしてみませんか?

プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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