2023/04/06
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総集編!経営者・幹部の大切にしている言葉
第35回
経営者に聞く!大切にしている言葉:レンティオ株式会社 代表取締役社長 三輪 謙二朗氏
- キャリア
- マネジメント
- リーダーシップ
- 組織
あの経営者・幹部は、どんな言葉を大切にしているのでしょうか。
大切にしている理由とともにお届けする本企画。
今回は、「イマ、ココ、注目社長!」特集にて取材させていただいた、家電を中心におよそ3,200種類、17万点を超える商品のレンタル事業を手掛けるレンティオの代表取締役社長
三輪 謙二朗さんの大切にしている言葉をご紹介します!
同社を率いる三輪 謙二朗さんが大切にしている言葉は、
“本質的価値の追求”
ECって変に小細工をしたり、騙して売ったりすることが簡単にできてしまいます。
しかしそれで売り上げをつくることは、
“本当に僕たちがしたかったことではないよね”
という考えをレンティオでは持っており、また多くの場面でも
“それって本質的じゃないよね”
という考え方がレンティオの文化として根付いています。
そういうことをすると、お客さんの心が離れ、
それ以上に社内のメンバーの心も離れていってしまいます。
また、長期的に見たときに必ず失敗すると考えます。
僕らは長期的な視点で事業に取り組んでいるため、
そういうことはしないで本質的価値の追求をしたいと思っています。
例えば、ある時からレンティオのサイトでは
「最低レンタル期間」を目立つように表示するようにしました。
この変更が行われる前と比較すると、コンバージョンレートは下がりましたが、
「売り上げが下がる代わりに、お客様にとってどちらがより良いか」
という議論をメンバーで行いました。
その結果、非常に納得してもらえました。
本質的に僕らがやりたいことは、“売り上げを伸ばすこと”ではなくて、
喜んでくれるお客さんを増やすことで、これを大事にしています。
この軸がないとブレてしまう危険性があるため、
これからも「本質的価値」を追求していきたいですね。
(三輪 謙二朗)
周囲にははじめ「それは流行らない」と全否定を受けましたが、「1億人に響かなくても、10万人に響ければ商売はうまくいく」と考えた三輪さんは起業に踏み切りました。
その後は300万円の資本金の中から150万円ぐらい使って50個のカメラを用意し、3泊4日のみで始めたレンタル事業が思いのほか好調に。コロナ禍で外出自粛となりメーカーが直接足を運ぶ量販店よりもこちらに振り向いてくれて購入者の割合は急増したそうです。
データを利用してメーカーとコラボするなどレンタルのプラットフォームとしての可能性を広げていきました。
すべては「サービスをよくするため」という考えをベースに事業に取り組んでいるという三輪さん。
ユーザーファーストで事業の“本質”を大切にする文化をつくってチームをリードする強い力を感じられる方でした。
インタビュー前編では、学生時代のアルバイト経験から楽天に入社、発見の連続、転職、倒産、起業について、後編では、コロナ禍での購入者急増、メーカーとのコラボ、事業をする際の考え方のベース、三輪さんにとって経営者とは、についてお伺いしました。
ぜひ取材記事もご一読ください。▼取材記事はこちら
元楽天社員が掘り起こした「家電レンタル」という宝の山。【前編】
元楽天社員が掘り起こした「家電レンタル」という宝の山。【後編】