TOP 経営幹部・エグゼクティブのためのキャリア&転職を考える より良い転職を導く、コンサルタントを上手く活用する方法

2022/03/18

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経営幹部・エグゼクティブのためのキャリア&転職を考える

第29回

より良い転職を導く、コンサルタントを上手く活用する方法

  • キャリア
  • 転職
  • 伊藤 博紀 株式会社 経営者JP ディレクター 兼 エンタープライズサービス統括本部 部長
 

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転職活動を開始した方から、次のようなご相談を頂く場面があります。

 

「先週末に転職活動を始めようと思い、転職サイトに登録したのですが、登録後、多くのエージェント企業の方からご連絡を頂きました」
「多くの方からご連絡を頂けたことは嬉しいのですが、正直、どの方も同じようなメッセージばかりで、少し困惑しています」「これから転職活動を始めるにあたって、どのように転職エージェント企業を選び、活用すればいいのか、教えて頂けないでしょうか?」

 

もし、あなたがより良い転職活動を進めたいとお考えであれば、コンタクトしてきたコンサルタント(転職エージェント企業)にただ相談するのではなく、あなた自身がコンサルタント(転職エージェント企業)を選び、上手にコンサルタントを活用することをおススメします。コンサルタントはあなたのキャリアを大きく左右するパートナーであり、どのようにコンサルタントを活用するかは、あなたの今後のキャリアを描くために、とても重要なステップになります。

では、どのようにコンサルタントを選び、活用すれば良いのか、私なりの考えをお話させて頂ければと思います。

 

あなたに合ったコンサルタントの選び方

実は、コンサルタント(転職エージェント企業)が得意とする領域、クライアント企業とのリレーションの深さによって、ご提案できる案件の幅が大きく異なることをご存じでしょうか?

 

もしかしたら、転職活動を進められている方の中には「どのコンサルタントも提案できる案件に大差はないだろう」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはコンサルタント(転職エージェント企業)が得意とする領域、クライアント企業とのリレーションの深さによって、ご提案できる案件の幅は全くと言っていいほど違います。

 

まずは、あなたの新天地のイメージ(業界・業種、企業規模感・ステージ、役職レイヤー)に近しい領域を得意とするコンサルタントかどうか、各社ホームページ、転職サイトなどに掲載されている次のような情報元から確認してみてください。

 

・コンサルタント(転職エージェント企業)の支援実績事例を確認する
・コンサルタント(転職エージェント企業)の掲載求人情報を確認する

 

そもそも、あなたが望む新天地のイメージとコンサルタントが得意とする領域が異なる場合、せっかく転職相談の面談を行ったとしても、希望する求人案件と出会える可能性は高くありません。

 

しかしながら、コンサルタントが得意とする領域であったとしても、面談当日の場でご志向に合うご提案ができているのか?と問われれば、そうではありません。面談当日の場でご志向に合う案件をご提案できない理由としては様々なパターンがありますが、敢えて端的に言うと「その時点で、ご経験、ご志向に合う案件、企業をイメージすることが出来なかった、もしくは持ち合わせていなかった」という理由です。

もちろん、皆さまに大切なお時間を頂いている中で、面談当日の場でご志向に合う案件をご提案させて頂きたいという強い想いを持っていることは言うまでもありませんが、恋愛や結婚と同様に転職活動においても「ご縁とタイミング」は大きな要素です。

コンサルタントを上手に活用する方法

コンサルタントを上手く活用するポイントとして、とても重要なことは「ご志向に合う案件が出現した際に、随時コンサルタントから連絡が来るように、自分自身の経験、志向をしっかりと伝える」ということです。コンサルタントとの限られた面談の中で、「自分自身の経験、志向をしっかりと伝える」ということは、簡単なようで難しいことです。(正直、コンサルタントのヒアリング力にもよりますが……)

 

「あれ……この時、どのくらいの成果をどのように達成したのか、はっきりと思い出せない……」
「結局、新天地でどのような役割で何がしたいんだっけ……?」

 

このように曖昧なままコンサルタントとの面談に臨んでしまうと、あなた自身の本来のご志向に気付かない間に複数案件で選考を進めてしまい、混乱と疲弊を繰り返し……最悪のケースとして、良いご縁になるはずだった案件までご縁に繋がらない可能性もあります。だからこそ、コンサルタントとの面談前に、下記のような基本事項を整理する中で、事前にあなた自身のキャリアの棚卸しを行うことをおススメします。

 

1)今回の転職理由
2)新天地のテーマ感(業界・業種、職種、企業規模感、企業ステージなど)
3)新天地のテーマ感に合致するご経験、ご実績(具体的な数値、プロセス含め)

 

私の場合、面談の冒頭で上記1)、2)について確認させて頂いた上で、3)でより具体的なエピソードをお伺いしながら、ご志向の深掘り、擦り合わせを行った後、事前に想定していた案件とのフィット&ギャップの確認、案件の募集背景、ミッションなどをお話させて頂いております。

 

これまでのキャリアを棚卸し、具体的なエピソード、ご志向を整理することはなかなか難しいかもしれないですが、まずは考えて文書にするところから始めてみてください。それをもとに私たちがサポートします。コンサルタントはあなたのキャリアを大きく左右するパートナーです。あなたにとって、良きパートナーと出逢い、結果として、新天地の良いご縁に繋がることを何よりも願っております。
担当希望コンサルタントがいる場合は連絡事項欄にご記入ください

※現状ご経験に合う案件情報が無い場合には、案件情報が入り次第のご面談とさせて頂く場合がありますこと、あらかじめご了承ください

プロフィール

  • 伊藤 博紀

    伊藤 博紀

    株式会社 経営者JP ディレクター 兼 エンタープライズサービス統括本部 部長

    1984年広島県生まれ。創業55年以上の実績を積み重ねてきた経営者である祖父の後姿を幼少期から垣間見る中で、祖父が持つ実直な「経営観」、懐の深い「人生観」に強い影響を受ける。大学卒業後、ITコンサルティングファームのフューチャーアーキテクトに入社。流通・小売業界を中心に、要件定義、システム設計・構築、運用保守までを一気通貫して従事。ゼロベースから課題解決策を考え抜き、導き出す力、実現策をスピーディに実行に繋げるためのシステム構築力を習得する。その後、2012年に総合系コンサルティングファームのシグマクシスに入社。投資総額数百億円を超える大型プロジェクトPMO、次世代IT化戦略構想等に従事し、2015年に年間プロジェクト表彰を受賞。これまで様々なお客様のプロジェクト実現に携わり、「ヒト」に関するお客様の多種多様な悩み・課題に直面してきた中で、「社会に変革をもたらすリーダーをプロデュースする」というミッションに共感し、2018年に経営者JPに参画。独自のイマジネーションで、お客様の採用ニーズと候補者様の想いをお引き合わせすることをモットーとし、CxO・経営幹部層の方々のキャリアをプロデュースする。

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