TOP 経営幹部・エグゼクティブのためのキャリア&転職を考える あなたの味方となりうるいいエージェントとは?見極め方といいエージェントのポイント

2022/02/25

1/1ページ

経営幹部・エグゼクティブのためのキャリア&転職を考える

第27回

あなたの味方となりうるいいエージェントとは?見極め方といいエージェントのポイント

  • キャリア
  • 転職
 

60秒で簡単無料登録!レギュラーメンバー登録はこちら >

 

 

ミドル・シニア層の方の転職のご支援をする際に、次のような質問をいただくことがあります。

 

「転職サイトに登録したら、毎日のようにいろいろなエージェントからたくさんのスカウトメールをもらうのですが、いいエージェントの選び方はありますか?」

 

このようなご質問をいただくのは、今回が人生で最初の転職活動になる方、もしくはエージェントを使っての転職活動は今回が初めての方に特に多いように思います。

 

今回はまさにこれからエージェントを利用する形で転職活動を始めようとしている方に向けて、私から上記ご質問に向けて回答をさせていただきます。

 

エージェントを利用するメリット

まず初めに皆さんにお伝えしたいことは「いい転職活動を進めていくためには人材エージェントを有効に活用するべきである」ということです。

 

人材エージェントは、皆さんが独自に情報収集するには手間と時間がかかり過ぎる、転職可能性先の企業各社の採用ニーズを常時収集し、整理、転職希望者の皆さんにご紹介しています。また、幹部候補の採用ともなれば採用企業側が公にオープンにしていない(ある程度信頼のおけるエージェントにしか公開していない)案件も多く存在するため、情報源としての人材エージェントを活用するメリットは大いにあります。

 

決め手は「エージェントの特性」から期待できる、あなたへのコミットメント

では、いったいどのように自身に最適の人材エージェントを選べばよいのでしょうか。まずは実際に会って話を聞いてみるか否かの判断方法について解説していきます。

 

まずはエージェントが自分自身の職種、業種に対してしっかりと知見を持ち、良い支援をしっかりとしてくれそうなエージェントなのかどうかを見極めまるところからスタートしましょう。
エージェントには、大手の総合型から「若手~ミドルに特化している」「○○業界に特化したご支援」「ベンチャーフェーズの企業に強い」「外資系企業専門」といったような、各ファーム、各コンサルタントが得意としている領域を持っているケースまで様々あります。

 

例えば、弊社の場合は、事業会社全般×経営層・マネジメント層に特化しており、コンフィデンシャルな案件も多くお預かりをしているといった特徴があります。
また、私自身の特徴としては、職種はフロントからバックオフィスまで全職種対応しており、IT(ソフトウェア)、食品メーカー、広告、教育、人材サービス業界のクライアントとのお付き合いが多いため、これら業界で活躍されてきた、もしくは転職を希望しているマネジメント層の方にとっては、一度会って話をしてみるといいエージェントとなりうる可能性は高いです。

 

新天地へのイメージを具体的に持てている方はエスコートをしてもらえそうな特徴を持ったエージェントに、転職すること自体は確定でないものの単純にキャリア相談をしたい方は、自身のキャリアを理解し、建設的な提案をしてもらえることが期待できるエージェントと積極的に接触する場を設けていきましょう。

面談で見極めたい!あなたが深く付き合うべきエージェント

「一度話をしてみたい」と思えるエージェントと面談を終えた後は、今後どういった形で自身の転職活動を支援してもらうか(もちろんこれ以上やり取りを続けないことも)を判断していきましょう。ここからは付き合いを継続していくべきエージェント選定のポイントについて解説していきます。

 

みなさんに面談の中で注視していただきたいポイントは二つあります。

 

ポイント1:プロフェッショナルとして中長期的に伴走してほしい相手となりうるか

 

まず前提として、ミドル・シニア層にとっての人材エージェントは今回の転職だけにとどまらず、今後も中長期的に関係を続けていく存在であるべきだと考えています。弊社内においても「以前お世話になった○○です。現職について5年たちましたが一度現状に関してお話お聞きいただけませんか」といったようなコミュニケーションを転職活動終了後もいただくことは日常的です。

 

人材エージェントは、関与している領域ごとで活躍されている皆さんを転職活動という期間を経て新たな執行、活躍の場にエスコートするのがミッションです。
そのため常に「担当領域におけるプロフェッショナル」であることを志して、そうあるべく情報のアップデートや自己研鑽を続けていく必要があります。各エージェントのプロフェッショナル度合いは、あなた向きの専門領域についての情報ソースや土地勘、人脈などを持っているか、独自の見解を持てているかといった観点で判断することができます。

 

面談時に「当業界、職種において、私自身にどのような人材価値があるでしょうか?」「当業界での、マネジメントクラスの人材ニーズはどうなっていますか?」「当業界のコロナ禍での市況動向はいかがですか?」「現職の○○での経験を活かして、新天地では△△にチャレンジしたいと考えているのですが、今動いて着地できる可能性はありますか?」といった質問を担当エージェントにぶつけてみて、どのような回答を得られるかをみてみましょう。

 

直近の事例や業界情報を交えた具体的かつ本質的なレビューをくれるエージェントはプロフェッショナルとして信頼して大丈夫ですし、時にはあなた自身が想像していなかったような切り口からのキャリア提案をしてもらえる可能性もあります。

 

ポイント2:マッチング力

 

次に確認をしたいのは、その人材エージェントがクライアントとどの程度の関係値をもってあなたの転職先として案件を提案しているかです。

 

事業内容の説明、求める人物像や必須の経験といったようなノーマルな情報だけではなく、本ポジションの採用背景(どういった課題を解決するための採用なのか:新設ポジションなのか、体制強化のための追加採用なのか、現任が退職するからなのか)、どういった期待値のあるポジションなのか、どういったカルチャーのある企業でそれに対してあなたのどんな経験や特性がフィットしそうだと思って提案をしているのか、といったように企業の状況やカルチャー理解したうえで「まさにあなたにピッタリです!」という提案をしてもらえているかどうかを確認しましょう。

 

単なるスキルマッチ、職務マッチだけではなく、あなたの志向性やキャリアプラン、これまでの経験を駆使した入社後の活躍可能性まで意識を巡らせ提案できるエージェントはあなた自身にとって貴重な存在です。

 

確認の方法はいたってシンプルで、「どういった意図でご提案いただいてますか」と一言聞いてみましょう。
それに対して、「これまでの○○社での経験を活かしてご活躍いただけると思うので」といった回答に留まるか、「先方としては未整備の環境下で0→1の部分を自身で手を動かしながら業務を推進してくれるプレイングマネジャー気質の人物を求めていて、ちょうど現職で(候補者)さんが実績を残された時と状況としても似ていますし、入社後のキャリアパスも(候補者)さんのご志向に近しいものがあるとお聞きできています。上司になる予定のCFOの○○さんとは一度お会いしてもらえば、人物としての相性の部分でも悪くないと思うので、良いご縁になる可能性を感じてご提案させていただきました」といった回答になるのかで、エージェントとしての力量の差は一目瞭然でしょう。

 

今後のエージェントとの付き合い方

最後に面談を終えて以降のエージェントとの付き合い方について解説します。

 

先述したポイント1を満たしていることはプロフェッショナルエージェントとしての必須項目となるため面談を通して満たせていると感じたエージェントにはぜひ今回の転職活動に限らず、転職成功後も中長期的なお付き合いをご検討されてみてはいかがでしょうか。皆さん自身の今後のキャリア形成の心強い味方になってくれること間違いありません。

 

一方で、ポイント1は満たしていないが、ポイント2に関して言えば申し分ないというエージェントとは案件ベースの相談があった時だけスポットでお付き合いをすることをお勧めします。
あなた自身の特性と企業側の状況をよく理解したうえで転職活動をサポートしてくれるので、その瞬間伴走してもらえている転職活動においては心強い味方になってくれる可能性はかなり高いです。

 

当コラムがお読みくださったみなさまの転職活動の一助となりますと幸いです。
※担当希望コンサルタントがいる場合は連絡事項欄にご記入ください

※現状ご経験に合う案件情報が無い場合には、案件情報が入り次第のご面談とさせて頂く場合がありますこと、あらかじめご了承ください