2019/05/16
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2030年に向かえ! リーダーのためのキャリアメイク戦略
第14回
転職活動で気を付けたい<罠>から逃れる心理学。
- キャリア
- 転職
- 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
【この記事でわかること】
・転職活動をするときハマりがちな2つの罠について
・自分の職務履歴をきちんと理解してもらうための工夫
皆さんの中には転職活動をされてきた方もいらっしゃいますし、これからされる方もいらっしゃると思いますが、ご参考までに少し気を付けるとよい心理学の話をしましょう。
題して、「転職活動で気を付けたい<罠>から逃れる心理学」です。
1つ目の罠は、「サンクコスト(埋没費用)」。
例えば、ダムの建設途中にダムそのものの必要性がなくなってしまった場合、そこまでのコストは無駄になります。それがサンクコストです。
でも、人間は、もう半分つくってしまったのだから、今、中止したらこれまでかけた費用がもったいないと思ってしまう。だから、そのまま建設しようとしがちなのですが、この決定によって、さらに無駄な費用が発生してしまう――。これは建設だけではなくて、旅行でも習い事でも買い物でも、日常のあらゆる場面で見られる話です。
就職や転職でもそうです。ある企業に応募して、面接が進んでいると、受かりたいので受け続けているんですが、本当は一回目の面接時に「自分とは合わないな」とか「感じが良くないな」と思っていたりする。入社企業としてしっくり来ていないのに、でも受けてしまったから落ちたくない。そんな心理になることはよくありますよね。
しかし、受ける側の人は、そこは合理的に決断していった方がいい。
逆に、採用する側は、ちゃんと意思決定せずにズルズルいってしまう人というのは仕事上でも同じ傾向があるので、採用プロセスとしてもそういう習性をちゃんと見た方がいいと思います。そこで少し感情的に動いてしまうような人は、そういうリスクを採用後も抱えているかもしれないということです。
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