2019/03/27
1/2ページ
イマ、ココ、注目社長!
第18回
エリート官僚から起業家へ、「360度VR」で社会が変わるきっかけをつくりたい。
- 注目企業
- 経営者インタビュー
- 組織
- 経営
- 森田 博和氏 株式会社スペースリー CEO
ふと気づくと、ゲームや不動産の内見など生活のあちこちに導入されて始めている「360度VR(バーチャルリアリティ)」。
株式会社スペースリーは、そのパイオニア的存在です。
創業者の森田博和 代表取締役は、経済産業省で宇宙開発戦略計画に携わった後、シカゴ大へのMBA留学を機に起業家・経営者へ転身。安定したエリートの立場を捨てて、厳しいビジネスの世界でチャレンジを続けています。
360度VRの普及を日々感じつつ、「自分は社会が変わっていくきっかけをつくったんだ、ということを思っているのは、生きているという感覚がある」と話す森田さんに話を聞きました。
経産省のエリート官僚から起業家・経営者の道へ。
――最初に官僚(経済産業省)になられましたが、大学時代はパブリックの方に行こうと思われていたのですか?
森田 そういう気持ちは全くなかったですね。
――ということは、もともと宇宙系のビジネスにご興味があった?
森田 大学に入る時点で漠然とした興味があり、自分でやってみたいと思いました。官僚を選んだのは、その分野は国の予算で決まる分野がすごく大きいからです。そういった事実を目の当たりにして、この分野をもう少し世の中に広めていくときの手段としては、官僚でいることが今は一番影響力があると感じました。
――官僚になられて、そこで宇宙関連の職務に着任されていらっしゃいますね。普通、そういう選択はできるものなのですか?
森田 そこはすごく恵まれていたと思います。ちょうど内閣官房、いわゆる首相官邸で宇宙基本計画を創るような話ができあがったときに、その部署に誰かが出向する話があったので、「行かせてください」と手を挙げました。それがすぐそのまま通じることはあまりないんですが、運もありました。そこはもう本当に感謝の気持ちでいっぱいです。楽しかったですね。
――その後、アメリカ留学でMBAに行かれることになりましたね。
森田 ビジネスサイドのところの自分の無知さであるとか成長の必要性を感じていたことが一つ。あとは海外の仕事も官僚時代にやっていたので、そういうところでバリューが発揮できる人間にならないといけないと考えたときにMBAのビジネススクールが一番いいかなと思いました。
こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。