TOP イマ、ココ、注目社長! 路地裏から世界を沸かす!飲食業の独立・開店支援で人と街を輝かせる。 【後編】

2019/03/15

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第16回

路地裏から世界を沸かす!飲食業の独立・開店支援で人と街を輝かせる。 【後編】

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  • 株式会社上昇気流 代表取締役社長 笹田 隆氏

 

前編に引き続き、飲食業の独立支援を行う株式会社上昇気流の代表取締役社長 笹田隆さんにお話を伺います。

 

――ところで「居抜き物件専門」というスタイルも当時は画期的でしたね。

 

笹田 ちょうど大手証券会社が破綻した頃、金融パニックの大変な時代で、飲食店がどんどんつぶれるんですよ。ご存知のように、日本の賃貸借契約というのは原状回復義務が基本的にはあって、その頃それは厳守されていたんですね。六本木の私の店はおかげさまで結構流行っていたのですが、向かいの店が新しくなって、半年くらいすると潰れて、またつくって、一年くらいするとまた潰れる。「もったいないよなあ」と思って。私の店はお客さんが並んでいたので、あのまま貸してくれれば、あまりお金をかけずにできるし、社会的にも全部潰すのはもったいない。リユース、再生ができるじゃないですか。

 

また、飲食の一番のリスクは、そういう造作が流通していなかったことなんですね。造作の流通革命を起こしてやろうと思ったんです。そうすると、例えば前につくった人が1000万かけたものが次は100万で流通すれば、10分の1に圧縮できる。そうするとお金のない若者にもチャンスがある。リスクは少ないしチャンスは大きい。損益分岐点が下がりますから、居抜きはものすごくコストパフォーマンスが良いんです。大家さんもなるべく家賃の空白がない方がうれしいから、上手くいけば三方よしですよね。

 

当時は居抜きが流通していなかったし、居抜き専門の独立支援の会社は、日本中で、たぶん、うちが最初でした。今はもう、居抜きや造作を流通する会社がたくさん出てきましたけれどね。

クライアントの実力や経験値によって支援の範囲を変える。

――今まで154店開店してこられましたが、支援する際に相手を見る基準などはありますか。

 

笹田 上昇気流は飲食のプロの方のお手伝いしか致しません。飲食の経験のある方で、この方は熱いなとか、素晴らしいとか、野性味あふれるとか、キャラがしっかりしているといった方と取り組ませていただいています。

 

支援の仕方は、その人の力や経験値によって変わります。例えば、勝ちパターンの業態(デザイン、メニュー、お客さんなど)がハッキリしていない方には、その方の強みや弱み、やりたいことなどをお伺いします。そしてイメージを具体化する為にやりたいことに近いお店を一緒に見に行き、いろいろ話し合いながら、良いデザイナーさんや施工会社さんのご紹介や厨房機器を相みつする、人によってはメニューのアドバイスをするなどトータルでサポートいたします。あとはその方が100%独立した経営者としてスタートされます。

 

逆に、自分の業態を持っている方には余計なことはしないほうがいい。だから、もちろんフルサービスが基本ですが、そういう方には部分的なサポートの場合もあります。

 

 

同社が手掛ける居酒屋「魚真」

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プロフィール

  • 笹田 隆氏

    株式会社上昇気流 代表取締役社長

    1949年神戸市生まれ。1971年甲南大学理学部卒業。 キッコーマンを経て1973年食品流通式会社小網入社。 1998年に株式会社小網代表取締役社長就任。2000年には、株式会社三友小網(現 三井食品株式会社)代表取締役社長に就任し、2002年退任。その間、経営マーケティング戦略、ロジスティックシステム、リーテルサポートシステム等の構築、運営に携わる。 その傍ら、飲食業の面白さに出会い、1980年に飲食店経営のフーズサプライサービス株式会社(現在7店舗経営)を設立。 2004年、流通業の世界から一転、直営飲食店の社員の独立・成長を支援したいとの想いをきっかけに、路地裏の居抜き物件で個性を発揮できる飲食店の独立・開店を支援する株式会社上昇気流を設立。 創業から現在までの支援実績は渋谷区・港区・世田谷区を中心に計154店(2019年2月末)。 支援業態は居酒屋、ビストロ、イタリアン、スペインバル、ラーメン等多岐にわたり、多くの繁盛店輩出に貢献している。