TOP イマ、ココ、注目社長! 産地と消費地をつなぐ、食農業界のインフラを創りたい。

2019/03/06

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第14回

産地と消費地をつなぐ、食農業界のインフラを創りたい。

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  • 株式会社アグリゲート 代表取締役 CEO 左今 克憲氏

 

株式会社アグリゲートは、「儲からない」というイメージが強い食農業界において、①生産から販売までを一気通貫させるSPF(Specialty store retailer of private label food)事業(旬八青果店を起点とした生産・流通・販売事業)、②優秀な人材が食農業界で活躍できるよう支援する教育事業(『旬八大学』を運営)、③地域や地産商品などのPR・ブランディングを行うコンサルティング事業――を展開して高収益を標榜している、今注目の会社です。

 

代表取締役の左今克憲さんは、「日本の食農業界をなんとか良くしたい」との思いから、新卒で入社したインテリジェンスを2年弱で退職し、独立。その後、ビジネスのノウハウを学ぶために居酒屋や通販会社などのアルバイトを掛け持ちしつつ、たった一人から同社を育ててきました。「『旬八青果店』という、アパレルで言うとユニクロさんみたいな、消費者ニーズに応えた青果物を中心にした食品小売店を〝インフラ〟にしていきたい」と語る左今さんに話を聞いています。

官僚志望から起業家として食農業界の変革の道へ。

――まず初めに左今さんがこういうビジネスを立ち上げようとされた原点からお伺いしてよろしいでしょうか?

 

左今 外的な要因と内的な要因の二つがあります。まず外的な要因で言うと、僕は出身が福岡県で、大学進学時から上京したんですが、東京に来てみると食べるものがどうも美味しくない。東京ってそういうところなのかな? と疑問を持ちながら過ごしていたときに、夏休みにバイクの旅に出たんです。東京から福岡まで、地方の農村風景を見ながら回っていたんですが、まず若い人を全然見かけない。産業としても、食の産業というものが上手くいかなくなるのではないか? というシーンをたくさん見て、何とかしないといけないと思ったんですね。

 

内的な要因としては、今の日本でお金を稼いで生きていくことは真面目に働けば普通にできるとは思っていたものの、一方で、当時は、ただ生きていくために働くというのも何なんだろう? などと自問自答していました。僕はそもそも生きること自体には意味がないと思っていたんですが、この社会課題を解決するビジネスだったらぜひやりたいなと思ったんです。

 

 

――出身大学が東京農工大ということは、今やられているテーマとの関連はあるのですか?

 

左今 実は、3年生から編入して農工大に行ったときには、農水省などに入って政策の方をやりたいと思っていました。ただ、そう思う一方で、一回ビジネスコンテストというものに出て、逆の方というか、ビジネスも見てみようと思ったんですね。

 

で、そのときにメンターになってくれた経営者の方から、「なんで自分でやらないの?」と言われたんですよ。きれいごとで頭でっかちだった自分の政策アイデアが、やろうとしたら全然やり方がわからないなと思ったことが衝撃的で、それで起業しよう、と。

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プロフィール

  • 左今 克憲氏

    株式会社アグリゲート 代表取締役 CEO

    1982年生まれ。東京農工大農学部環境資源科卒業後、アグリベンチャーを起業するために必要な知識・経験を積むため、総合人材サービスの株式会社インテリジェンス(現パーソル)に入社。2009年2月にアグリゲートを個人事業として創業し、2010年1月に株式会社化する。当初は農業生産法人の社長の付き人など業界慣行や業界動向などをキャッチアップし、2013年10月からアグリゲートの事業をスタートアップ型に変化させ、都市型八百屋「旬八青果店」の運営を開始。現在は、SPF(Specialty store retailer of private label food)というビジネスモデルでバリューチェーンの全てを内製化し、内製化する上で得たノウハウで業界のプレイヤーを高収益にするプラットホームを提供している。 (メディア出演:2017年「クロスロード」、2018年「ガイアの夜明け」、「カンブリア宮殿」、他多数)