TOP イマ、ココ、注目社長! 使わない物を「必要な人が必要なときに使える物」へ変える。【後編】

2019/02/22

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第12回

使わない物を「必要な人が必要なときに使える物」へ変える。【後編】

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  • 株式会社トランク 代表取締役 松﨑 早人氏

 

前編に引き続き、モノを収納するだけでなく 収納されたモノを必要な人が必要な時に使うことができるサービス『TRUNK(トランク)』を提供する株式会社トランクの創業者・松﨑早人 代表取締役(CEO)にお話を伺います。

「自分事」で考え、語るのをやめたら協力してくれる人たちが現れた。

――消費者は、御社のサービスを知ったときに、物を預かっていただけるというところにまず注目しますが、松﨑さんの原点的に言うと、その預ける手前のところで、自分が所有しているいろいろな物をきちんと整理するというか、可視化することがベースにあった。そこが通常のトランクルームをやっていらっしゃる会社さんとは、根本が違うところですね。

 

松﨑 そうですね、考え方が違うと思いますね。

 

 

――起業が2014年。それまではどんな準備をされていたのですか?

 

松﨑 一回失敗して勉強させていただいていますから、今度は経営者としても、起業者としてもちゃんとやらなきゃいけないなということは考えていました。ただ、「こういうことをやりたい」と、いろいろな人に営業をするわけですが、手元にあるのはパワーポイントの資料しかなかったので、毎日毎日夢を語っているような、相手からは「一体何がしたいの?」みたいな話になるわけです。

 

僕の方は、一年半言い続けていると、具現化していくために必要なものがわかってくる。例えば、倉庫が必要だし、配送網が必要だし、それをつなぐシステムが必要です。しかし、どれも持っていないんですね。システムをつくるにはお金が要る。だから、そのことを提供してくださる方を探すということになるわけですが、全てを持っている人がいないんです。配送業者さんに行けば、「倉庫はどうするの? お金は? 相当かかりますよ。ありますか?」と言われる。倉庫に行けば、「配送はどうするの? お金どうするの?」。お金を借りに行けば、「倉庫はどうするの? 配送はどうするの?」と、みんなが自分ではないところのことを指摘する。それをグルグルしていても一向にらちが明かないんですよ。だから、事情もわかってきたことだし、最後にはあきらめかけたこと半分で、「全部大丈夫です!」と言ってしまおう、と(笑)。

 

 

――……(笑)。突破口はどこにあったのですか?

 

松﨑 最初にご支援いただくことになったのは『SBSロジコム』さんという物流企業でした。ベンチャーの世界では有名な鎌田正彦さんという方がいらっしゃるのですが、いろいろ調べているうちに、この鎌田さんは、トラック1台から10年くらいで時価総額3000億くらいの会社をつくられていることを知りました。しかも年齢もそれほど自分と変わらない。それで、ご本人と面識はなかったのですが、本当にアポなしでお訪ねして、「僕はこういうことやりたいので力を貸してください」とお願いしました。

 

 

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プロフィール

  • 松﨑 早人氏

    株式会社トランク 代表取締役

    16歳で高校中退してすぐに上京し、日雇い労働で生計を立てつつ大検に合格する。その後、慶應義塾大学経済学部に入学。ファッションショーの裏方バイトをきっかけにスカウトされモデルを始める。国内でトップモデルとなり、25歳の頃渡欧してコレクションモデルとして世界を周る。帰国後2000年にIT関係広告コンサル会社を起業。2012年より、外部収納「トランクルームサービス」業界のシステム構築・集客に携わる。2014年、「もっと便利に、もっと快適に」を理念とし「モノ」にフォーカスした株式会社トランクを設立、CEOに就く。モノが社会でシェアされる仕組みが電気や水道と同じように生活インフラとして機能する未来を目指す。