TOP イマ、ココ、注目社長! 「体内時計」の管理で本当の働き方改革を実現したい。

2019/02/13

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第10回

「体内時計」の管理で本当の働き方改革を実現したい。

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  • 株式会社O: Founder / CEO 谷本 潤哉氏

 

 

株式会社О:(オー)は、「体内時計」に特化した事業を展開する世界で唯一の会社。現在はメインサービスとして、『O:SLEEP(オー・スリープ)』という従業員の健康を一括管理するツールを企業向けに提供しています。

 

従業員はプライバシーを保護された中で自分にあった「睡眠コーチング」を受けられる一方、会社側は従業員の健康データを一括管理できるというサービスです。生産性の向上や予防・未病、退職防止などの観点から見て、まさにこれからの時代に求められるものといえるでしょう。

 

同社の創業者・谷本潤哉 代表取締役(CEO)は、「睡眠そのものよりも、睡眠できないことで出てくるさまざまな問題を可視化し、生産性やメンタルの状態、事故率などを予測すること、そして、それらを改善するために、睡眠の改善と同時に、組織の問題やプライベートの問題などを包括的に解決していくようなサービスを目指している」と話しています。

「体内時計」に特化した世界唯一の会社。

 

――御社の『O:SLEEP(オー・スリープ)』というサービスはとても興味深いですね。最初、個人向けのアプリだと思ったのですが、法人向けだけなのですね。

 

谷本 今はそうですね。今年はto Cも展開しますが、今の段階では、法人に向けてスマートフォンのアプリとクラウドのブラウザのシステムが連携する仕組みとなっています。ざっくり説明すると、このアプリを使うと、従業員の方の睡眠にどのような課題があるか、「寝起きが辛い」「早朝になぜか目が覚める回数が多い」といったような内容が自動的に抽出・判定されて、その人に伝わります。そして、その人が「こういう睡眠に近づきたい」という目標をセットすると、その後2週間、用意された課題にチャレンジすることで、自分がなりたい睡眠に近づけるというアプリになっています。

 

もう一つの管理画面、ブラウザのシステムの方は、アプリのデータを集約して、従業員の――基本的に個人情報などは会社にはわからないような形にして――、例えば、生産性やメンタルの状態などがわかるようなシステムを提供しています。簡単に言うと、メンタル不調で辞める人の発生を防ぐサービスですね。

 

睡眠データというのは、「隠そうと思っても隠せない本音」であって、その人の状態がかなりわかります。だから、そのデータによって「この人は危ないな」となったら、会社には知られないように我々が提携する産業医や臨床心理士の方などが介入することで、所属企業に情報が伝わらない仕様になっていますので、従業員にとって心理的負担がない仕組みになっています。

 

睡眠を通じて従業員の健康を一括管理するツール O:SLEEP(オー・スリープ)

 

――社名もとても印象深いです。なぜ「О:」という社名に?

 

谷本 今、人間が使っている時間軸というのは、実は人工的な概念です。それとは別に、皆さんそれぞれの中に固有の時間軸、体内時計があります。だから、人は「自分の時間」に素直に生きた方が本当は健康にはいい。実際、人間以外の生物は全部体内時計にしたがって生きています。しかし、人間は体内時計に逆らった生活になっていて、それがすごく健康に良くないんですね。そこで、時間軸の象徴である時計の短針と長針が飛び出している様子をそのまま社名にしました。文字にするのは難しいので恐縮なのですが……(笑)。

 

 

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プロフィール

  • 谷本 潤哉氏

    株式会社O: Founder / CEO

    京都府出身。広告代理店でコピーライターを6年間経験。長時間の労働で健康を損なったとき「時計を持たない1週間の無人島生活」で回復したことから睡眠や体内時計に興味を持つ。 2018年3月、睡眠衛生を基にした従業員のコーチングアプリと、その睡眠状況から組織の生産性を分析、改善まで実施する分析システム「O:SLEEP」(https://o-sleep.com/)を公開。 「メンタル不調の早期発見(3次予防も提供)」「居眠りによる事故防止」「組織の生産性可視化/改善」「休退職者の削減」を支援している。 経産省「課題解決型先進的IoT Lab Selection」「TECH SIRIUS 2018」でグランプリ、三菱総研「未来共創INCFコンテスト」最優秀賞、キャピタルメディカ「ヘルスケアベンチャーフォーラム(審査員:堀江貴文氏など)」で優勝。