2019/01/22
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社長を目指す方程式
第5回
社長になる人はビジョン達成のために“メンバリング”に徹底的にこだわる!
- キャリア
- ビジネススキル
- マネジメント
- 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
◆「採用」とは配役を決定する行為
採用とは、自社あるいは自事業部・部署の不足人材を補充することですよね。
読者の皆さんは、採用は人事部がやることと思っていらっしゃるのではないでしょうか? もちろんそうなのですが、あなたが自分のチーム(課かもしれませんし部かもしれません。あるいはプロジェクトチームかもしれません)を組成する際に能動的に取るアクションも、立派な「採用」です! 外部から人材を調達することを採用と言いますが、あなたが自分のチームのために、社内の別部署にいるメンバーを巻き込んだり、自分のチームに異動させたりすることもまた「採用」です。ぜひ、以降、そんな視点でお読みください。
ドラマに見立ててみれば、採用とは「実現したいドラマを撮影する/舞台上演するための配役を決定すること」です。
そのために、何をやらなければ行けないかを具体的に考えてみれば、望ましい採用プロセスは自ずと明らかになります。
ドラマを作るには、そもそも「台本」が必要です。こんなドラマを作るぞ、という台本を用意する。そして、「今度、こんなドラマを演るんだけど、主役にこんな人、助演にこんな人に出て欲しいんだ」という「出演者集め」のための動きをし、他薦自薦で役者希望者を集めて「オーディション」を実施、適した役者を選び「配役決定」をする。
「台本設計」→「出演者集め」→「オーディション」→「配役決定」までが、「採用」のプロセスです。
さて、皆さん、御社では、あなたは、台本を作っているでしょうか? 台本なしに、先に役者探しをしていたりはしませんか?
その台本は役者さん(同僚)たちにとって、「ぜひ自分が出てみたい!」と思われる魅力的なシナリオやプロットを持っているでしょうか?
主役はどのような役者がぴったりで、逆にどのような人以外は適役ではない、ということがはっきりと分かるでしょうか?