2017/06/05
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スペシャルコラムドラッカー再論
第76回
仕事と働くことと働く人たち。
- エグゼクティブ
- マネジメント
- 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
「(仕事と働くことについて)わかっていることで最も重要なことは、仕事と働くことすなわち労働とが根本的に異なるということである。もちろん働く人が仕事を行うのであって、仕事は常に人が働くことによって行われる。しかし、仕事を生産的なものにするうえで必要なものと、人をして成果をあげさせるうえで必要なものとはまったく異なる。」(『マネジメント–-課題、責任、実践』、1973年)
働く人が自分の挙げた成果に満足したとしても、仕事が生産的でなければ失敗であり、逆に仕事が生産的であっても、働く人が成果をあげられなければ失敗だ、という。
要するに、この双方が両立していなければ、それは長続きしないからだろう。
そのためにドラッカーは、仕事と働くことと働く人たちに対して、「分析、統合、管理という三つのステップ」が必要であり重要な意味を持つという。
非常に捉えにくい話に私には思えるのだが、皆さんにとってはいかがだろうか?
このことについて今回はいったん、可能な範囲でイメージしてみていただき、次回、ドラッカーが述べている「働くことの5つの側面」から、具体的に掴みとる努力を試みたい。