2017/10/24
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経営者のための、「本当の話し方、伝え方」の技術
第1回
推敲なしに原稿を発表するのはプロの書き手でも怖い。人前で話すという行為も、実は同じこと。(1/5)
- スペシャル対談
- ビジネススキル
「経営者を語る。」――今回は、西任暁子氏(U.B.U.株式会社 代表取締役)をゲストにお迎えします。
テーマは、「経営者のための、真に伝わる話し方、伝え方の技術」。
コミュニケーションに関する研修講師を務め、多くの著書も発表されている西任さんに、
真に伝わるように話すとはどういうことか?
部下と信頼関係を作るには?面接における技術とは?――
といったトピックについて、弊社代表・井上和幸と語り合っていただきました。全5回でお届けします。
井上 西任さんには、僕が開業した頃にレッスンしていただいたことがありましたね。僕は、あれで話し方が変わりました。例えば、それまでは司会をするときなどに、「~と思います」を連発していました。「今からセミナーを始めたいと思います」といった感じですが、そのときに西任さんから、「『始めます』でいいのでは?」と言われて自分の癖に気がついた。割とまどろっこしい話し方なんですよね。
西任 まどろっこしさで言うと、「~と思います」だとオブラートが1枚くらいですが、「~~しようかな、というふうに思います」と言うと3枚かかりますよね。断言を避けるというか、相手に圧迫感を与えないために、その言葉を意識的に選択するのは素敵なことですが、無意識だとすると、その話し方を繰り返しているうちに、どんなときも語尾にオブラートを重ねてしゃべるパターンが身に付いてしまいます。そうすると、その人の話し方は、何となく責任を回避しようとしているような印象を与えてしまう。
こうした、各人がそれぞれ生きてきたコミュニケーション環境で身に付けた癖――、これを「ノイズ(雑音)」と言ったりしますが――、それが絶対にダメということではありません。井上さんには当時、「必要に応じて話し方を選べるような意識状態になっていきませんか?」というお話をさせていただきましたよね。
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