TOP スペシャルコラムドラッカー再論 ドラッカーが予言していた、1965年→2025年の間続く時代の大転換期。

2015/11/25

1/1ページ

第2回

ドラッカーが予言していた、1965年→2025年の間続く時代の大転換期。

  • ドラッカー再論
  • ソサエティ
  • 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上和幸

私事だが、この半年程、「いま起きている、大きな構造転換」について色々と情報や文献に当たり学んでいる。1995年前後から2005年前後までの間におきた、社会インフラのインターネット化は、間違いなく歴史・産業史に残る文明レベルの大転換だったと思うが、それに匹敵する、あるいはそれ以上ではないかと思われる大転換が、2015年前後から2025年前後の間に起きると感じている。すでに起きたスマホ・タブレット端末の端末市場制覇を起点とし、IoT・インダストリー4.0、ビッグデータ・AI・ディープラーニング、シェアリング・エコノミー、ソーシャルメディア・評価社会、エネルギー革命、バイオ・ロボティクス
 
etc.…あげればキリがないが、これらが僕らの生活・社会のあらゆる側面を劇的に塗り替えていくことは間違いないだろう。
 
そのような中で、どのような事業を今後展開し、どのような経営スタイル、自社のワークスタイルを取ることが、未来に向かう正しい道筋なのか、この時期に自分なりに明確な仮説を構築しておきたいと思っている。さて、この「次の10年の大転換」だが、ドラッカーは、1969年刊『断絶の時代』にて、1965年頃に始まり2025年頃までの間続くであろうという大転換を取り上げている。「まだよくは見えないいくつかの断絶が、経済と政治と社会を変えつつあることをいち早く知らせる。(中略)それらの断絶は、すでに起こったことと、これから起こることとの相乗作用となる。われわれの近未来を形づくることになるものが、それらの断絶である。」とし、ドラッカーは4つの分野での「断絶」が起こると同書で提起している。一つは、新技術・新産業の誕生。二つ目に、世界経済の変化=グローバル経済化。三つ目は、社会と政治の変化=いずれも多元化する、と。そして四つ目に、知識の性格の変化=知識が中心的な資源・費用・資本となること。驚くべきこととというか、50年前にして既に、いま僕らが渦中に置かれている社会変化の大きな幹を網羅していたのだ。これら個々についてドラッカーが語ったことについても、今後、それぞれご紹介していく予定だが、そうすると、僕らはまさにいま、ドラッカーが予見していた歴史的大転換の、最後の10年、仕上げの10年を目の前にしているという訳だ。こんな時代にリアルタイムで生きらる幸運を、思わずにはいられない!(ですよね?)もちろん、並大抵ではない変化がこれまで以上に群発するこれからの10年だろうし、うかうかしていると激流に飲み込まれかねないだろう。
 
しかし、まさにドラッカーが言った通り、「よきせぬ出来事」は、イコール「最大の機会」なのだ。ビッグチャンスを眼前にして、さて、何からやろうか? どこから片付けようか?!

プロフィール

  • 井上和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1989年早稲田大学卒業後、リクルート入社。2000年に人材コンサルティング会社に転職、取締役就任。2004年よりリクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)。2010年に経営者JPを設立、代表取締役社長・CEOに就任。 『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ずるいマネジメント』(SBクリエイティブ)『30代最後の転職を成功させる方法』(かんき出版)など著書多数。