2017/10/10
1/2ページ
経営者のための、これからの時代の「アナロジー思考」的読み解き方
第4回
シンギュラリティー以降、コンサルタントやクリエイターでさえもAIに代替されるかもしれない。(4/5)
- スペシャル対談
- ビジネススキル
- 経営
プロフェッショナルな専門家の記事が読める!60秒で簡単・メンバー登録はこちら >
「経営者を語る」――今回はビジネスコンサルタントの細谷功氏(株式会社クニエコンサルティングフェロー)をゲストにお迎えします。
細谷さんは、企業・教育関連コンサルティングの傍ら、ベストセラー『地頭力を鍛える』(東洋経済新報社)をはじめとする一連の著作を通して、物事の本質や構造を明らかにする発信を続けられています。
今回の対談では、「DoubRing(ダブリング)」「川上と川下の視点」「AI時代との向き合い方」などをキーワードに、弊社代表・井上和幸と語り合っていただきます。全5回でお届けします。
井上 最近「10年後になくなる仕事」という本や記事がたくさん出ています。先ほどの話でいえば、細谷さんは、仕事はもっとなくなると考えますか?
細谷 逆に言うと、新たな仕事も出てくるとは思いますけどね。10年後がどうかわかりませんが、例えば、10年後として、仕事がなくなることとは別に、人間と同じことはAIができるようになっていると思います。
井上 人間はどうしましょう?
細谷 よく言われるように、そこをAIがやったら人間が別のところに行けばいいという話もあるし、それは私もよく話しますが、一方で、「そんな簡単な話か?」ということもありますよね。単に覚えることはコンピューターがやるので、人間が考えることをやらなければいけないわけですが、それってなかなか難しい面もあります。
今までは、例えば、工場の仕事を全部機械化することによって工場には人がほとんどいなくなり、別のところに行った――というのは、まあまあ上手くいっていたのかもしれませんが、たぶんこれからは、店員さんみたいな役割の人は、どんどんいなくなっていきます。
井上 スーパーなども、セルフレジが増えていますよね。
細谷 今、空港でも人がどんどんいなくなっていますよね。チェックインカウンターが要らない。羽田空港などは荷物を全部機械を使って自分で預けられる。パスポートコントロールも自動になった。となると、この数年で空港スタッフは激減するでしょうね。対人業務だけれどシンプルなものはなくなっていく。そういうことも、工場のときと同様に何とかなるのかもしれませんが……。
前回話題に出たクリエイティブな作業も、最初はAIがやったものと、人間がやったものと分かれて、例えば、本屋さんも《AI作家コーナー》ができるのかもしれません。しかし、それも所詮は過渡的なもののような気がします。だんだんAIが主流になったときにどうするかということですよね。
こちらはプラチナメンバー限定記事です
プラチナメンバー登録(年間11,000円or月間1,100円)を
していただくと続きをお読みいただけます。
※登録後30日間無料体験実施中!