TOP 経営者力とEQの相関関係を読み解く EQは必要なときにだけ使えば良い。EQスウィッチのオン/オフを共有せよ。(4/5)

2017/06/13

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経営者力とEQの相関関係を読み解く

第4回

EQは必要なときにだけ使えば良い。EQスウィッチのオン/オフを共有せよ。(4/5)

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井上 人間関係や仕事上のトラブルなどで、日々悩んでいるビジネスマンの方は多いと思います。そうした辛い局面を脱出するための、上手なEQ活用法はありますか?

 

髙山 EQは「感情のスウィッチ」になります。「どのボタンを押せば(何をしたら)辛い気持ちが軽くなるか?」ということを、自分で知っておくことが大事です。

 

井上 たしかに、辛い局面でも踏ん張れるというか、しなやかに受け流すことができる人は、そういうスウィッチを持っているようですね。それを日頃から探し、見つけておく、と。

 

髙山 そうです。でも、それは困ったときにつぶやくおまじない――「ちちんぷいぷい」と同じです。おまじないだから、自分で勝手に決めていいんですよ。例えば、「辛いことがあっても、焼肉を食べれば気持ちが上がる」というおまじないを作り、実際に食べに行くんです。辛いことが続くなら毎日でもね。そういうおまじないをやっているうちに、EQの使い方がどんどん上手になります。

 

井上 自分でスウィッチをいろいろ作るのはいいですね。上手くいくための「おまじない」だと思ったら続ければいいわけですし。

 

髙山 食べると元気になったり、楽になったり、気分が良くなったり、食べるとご機嫌になる食べ物を見つけることもある種のスウィッチを見つけるのと同じですね。実は、誰もがそのスウィッチを持っているのですが、無意識に使っているのでスウィッチになっていないんです。「俺は、私はご機嫌スウィッチを持っているぞ!」と意識するだけでずいぶん楽になれます。食べ物以外でも、聴くと楽しい音、例えば音楽や風の音、波の音。見ると嬉しくなるもの、例えば笑顔や、海や山や森などです。辛くなったり、落ち込んだりして元気が出ないときは、それを聴いたり、見ることで気持ちは楽になります。楽になったり元気になる「感情スウィッチ」を知っているかどうかは、すごく大切です。

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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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  • 髙山 直氏

    髙山 直氏

    EQ Executive Master/株式会社 EQ 取締役 会長

    1990年、米国で提唱されたEQ理論を日本で初めて紹介し広める。個人のやる気や情熱、「志」などの潜在的な能力や可能性が学歴に関係なく、公平、公正に判断される社会の創造を目指して、1997年、株式会社イー・キュー・ジャパンを設立し、日本で初のEQ事業をスタートさせる。EQ理論提唱者のエール大学、学長ピーター・サロベイ博士、ニューハンプシャー大学ジョン・メイヤー博士との共同研究で、EQ理論に基づいた「個人の自立と成長を支援する」プログラムを開発。2015年、株式会社EQを設立、現職。

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