TOP 経営者力とEQの相関関係を読み解く 経営者は「慢心への対応」と「苦しいとき、上手くいかないとき」にEQを使え。(2/5)

2017/05/30

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経営者力とEQの相関関係を読み解く

第2回

経営者は「慢心への対応」と「苦しいとき、上手くいかないとき」にEQを使え。(2/5)

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井上 田中角栄さんのように「カリスマとお茶目役」を使い分けるとか、「織田信長、豊臣秀吉、徳川家康」の三人のEQを使い分ける――といったお話は、とても面白いですね。完ぺきに使いこなせるかどうかは別にしても、リーダーの方たちがそういう視点を持つのは大事でしょうね。ところで、感情を上手く管理し、利用する能力をEQだとすると、経営者の場合、どんな局面で使うのが効果的でしょうか?

 

髙山 二つあると思います。一つは「慢心」への対応がそうですね。経営者が陥りがちなのは、業績が好調で右肩上がりのときの有頂天気分が抜けないときと、成功体験に縛られ身動きができなることです。どちらも自分を見失ってしまい、感情のコントロールが不能になっています。強い万能感で、自分の足元が見えていませんから、自分を冷静な状態に戻すことが大事になります。もう一つが、苦しいときや上手くいかないときです。苦しみにどう向き合って、どう乗り越えるかというときに、EQを使うことが重要です。

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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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  • 髙山 直氏

    髙山 直氏

    EQ Executive Master/株式会社 EQ 取締役 会長

    1990年、米国で提唱されたEQ理論を日本で初めて紹介し広める。個人のやる気や情熱、「志」などの潜在的な能力や可能性が学歴に関係なく、公平、公正に判断される社会の創造を目指して、1997年、株式会社イー・キュー・ジャパンを設立し、日本で初のEQ事業をスタートさせる。EQ理論提唱者のエール大学、学長ピーター・サロベイ博士、ニューハンプシャー大学ジョン・メイヤー博士との共同研究で、EQ理論に基づいた「個人の自立と成長を支援する」プログラムを開発。2015年、株式会社EQを設立、現職。

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