2017/05/16
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社長が "将来" 役員にしたい人、25の条件
第5回
最後に待っている「執行役員」から「取締役」への大ジャンプ。それは——?(5/5)
- キャリア
- スペシャル対談
- 組織
一方で、会社には取締役がいるのですが、こちらは本来、事業をやる人ではないんですよね。株主の立場から、その会社の最適化を図ること、例えば、どの事業に投資してどの事業をやめるとか、全体の限りあるリソースのポートフォリオを考えて、どこにどう賭けていくといったことを考えるのが取締役です。特に、代表取締役になると全く別ものです。そこの大きな違いについては、日本の会社の非常に弱いところであって、出世して、最後の最後、社長になっても執行者100%の思考から抜けきれない人が多い。
要するに、執行の世界というのは、――コミュニケーションは関係ないと言いつつ関係があるんですが――、人と一緒に努力する、汗と涙と笑いの世界です。事業を作っていくときには、それがないと成功しません。だから、そこで頑張っていく人たちがどのように努力するかを知っておくことは、取締役になる人にとっては重要な要件です。
ただ、やはり取締役の世界に行ったら、それだけではいいけない。自分が過去にやっていたからといってそのビジネスを特別視してはいけないし、もっと言えば、「これでうちがこの事業を売ってしまったら一緒にやっていた取引先が大変だ」などということで判断が鈍ってはいけない。日本では、取締役になっても情実の世界に生きていているから、多くの会社が失敗するわけです。
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