TOP 戦略人事の仕掛人 HRこそ最大のマーケ。自らを啓発できる社員が増えれば組織は変わる。

2022/11/04

1/1ページ

戦略人事の仕掛人

第21回

HRこそ最大のマーケ。自らを啓発できる社員が増えれば組織は変わる。

  • 組織
  • 上村 成彦氏 コカ・コーラボトラーズジャパン 株式会社 執行役員 最高人事責任者 兼 人事・総務本部長
  • 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

 

30日無料!全記事読めるプラチナメンバー登録はこちら >>

 

 

日本の各地域にあった12のボトラー社が統合を経て、2017年4月に世界有数規模のボトラー社として誕生したコカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社。その約1万5,000人からなる従業員の人事を統括しているのが上村 成彦氏だ。

これまで、誰もが知る日本のメーカー・ブランドで人事施策を担ってきた上村氏だが、もともとは世界を股にかけてビジネスをグロースさせたいとの希望を抱き、営業畑からキャリアをスタートさせた。「HRこそ最大のマーケティング」と話す上村氏に、その結論にいたる過程や独自のユニークな人事観、現職で力を入れている施策について伺った。

 

(聞き手/井上 和幸)

人材を育成することで、売り上げはあがり組織は強くなる

原点となっているのは、新卒で入社した大手電機メーカーでの海外体験と企業内大学の存在。統括を任されていたアジア・オセアニアエリアで結果を出してくる拠点は、ほぼ間違いなく“強い組織づくり”に注力していたという。

 

上村 「大切なのは“人”ってことだよね」と合点がいき、採用に力を入れました。「優秀な人が揃えば売り上げが上がる」。シンプルですが、それがもっとも早くて効果のあるマーケティングなのだということを学びました。そして、優秀な人材を採用するだけではなく、その人たちを次世代のリーダーとして育てていく必要もでてきます。

そこで機能するのが企業内大学でした。若いうちからファストトラックを走ってもらい、リーダーとして自覚をうながす。働く人たちの内発的モチベーションがあがれば、売り上げもあがるので、そこで社員に学んでもらう効果は一目瞭然でした。

 

井上 上村さんご自身もそこで学ばれる機会はあったのですか?

 

上村 はい。事業部長になりきってプレゼンテーションをしたり、不祥事が起こったときの記者対応を本番さながらの状況で行うなど、いろいろな経験をさせてもらいました。それまでもマーケティングの本は山ほど読んでいましたが、人的資源管理についてもさまざまに学ぶ術があるのだと知り、人事関連の本も400冊は読んだと思います。

採用や教育を人事任せにせず、現場の人間がかかわることで、効果的な施策をタイムリーに打ち出すことができる。ファーストキャリアでわたしが身につけたのは、経営戦略として人事施策に力を入れ、メンバーをモチベートさせたりチームを強化したりしていくことが、結果的に売り上げの拡大につながるということ。
もともとわたしは、グローバルにビジネスを拡大させる仕事をしたいと考えて社会に出ましたが、結果的に“人事”はそのキャリア観にフィットした「これだ」と実感できるセクションだったのです。

...

こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。

プロフィール

  • 上村 成彦氏

    上村 成彦氏

    コカ・コーラボトラーズジャパン 株式会社 執行役員 最高人事責任者 兼 人事・総務本部長

    1981 年 に ソニー 株式会社入社。海外事業本部 を 経 て 16 年間、海外( クウェート、スイス、シンガポール) で 営業・ マーケティング を 担当 。 2009 年 に アジア・オセアニア・ 中近東・ アフリカ の 地域統括会社社長 を 務 め、 S ony University Singapore Campus を 設 立。 2014 年 に 日清食品 グループ へ。 執行役員 C HO 人事責任者 として 人事全般 を 統括。 2018 年 に コカ・コーラボトラーズジャパン 株式会社 上席 執行役員 人事本部長 として 入社。 2020 年 より 現職 および コカ・コーラボトラーズジャパンベネフィット 株式会社 代表 取締役社長。 入社直後 より 働 き 方改革 に 取 り 組 み 、 出勤時 に 動 きやすく カジュアル な 服装 を 許可 する ドレスコー ド や 就業 場所 や 時間 に とらわれない 在宅 ・ サテライトオフィス 勤務 と スーパーフレックス を 導入。 男性 の 育児休暇 取得 の 促進 や 女性活躍推進 にも 注力 し てい る。

    この登場者の記事一覧をみる
  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

    この登場者の記事一覧をみる