TOP 戦略HRBPから見た、人・組織・事業・経営の現在&これから リーダーの想いが伝わらないことに悩むなら、今すぐオフサイトミーティングを開催しよう

2021/08/05

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第17回

リーダーの想いが伝わらないことに悩むなら、今すぐオフサイトミーティングを開催しよう

  • 組織
  • キャリア
  • 35CoCreation合同会社 CEO 桜庭 理奈氏

経営者のみなさん、リーダーのみなさん。

どれだけ自分が会社のため、社員のために一生懸命考え、経営のかじ取りをし、苦渋の決断をしながら、難しい経営判断を下しているか、周りや社員に理解してもらえず、悩むことはありませんか。

また、それを伝えているのにもかかわらず、なぜか自分のメッセージや想いが伝わらない、どうしてなんだろう、と考え込んでしまうことはありませんか。

 

ご一緒にお仕事をさせていただくクライアントの中でも、経営者やリーダーの方々からご相談を受けることも少なくありません。

崇高な企業理念やビジョン、バリュー、ミッションは企業ウェブサイト上に掲載されているのに、どうしてこんなにも自分のチームメンバーには伝わっていないのか。

このようなお話に一貫しているのは、「一度昔言ったことがある」「どこかで言及したつもりである」「採用面接のときに伝えたはずである」「言わなくても当然わかっていると思っている」などの経営者、リーダーの皆さんの解釈です。

 

それでは、果たしてどうしてこのような認識と理解のギャップが生まれてしまうのでしょうか。

そこには、経営者やリーダーが意識的に考え方としてインストールするとよい、パブリックスピーキングとその効果的な場の設定と、綿密な準備の仕方に秘密が隠されています。

 

人は忘れる生き物であることを前提とする

ドイツの心理学者である、ヘルマン・エビングハウスによって提唱された「エビングハウスの忘却曲線」によると、時間とともに人がどのくらい忘れてしまうかについて理解できます。

それによると、人は20分後には42%を忘れ、58%を覚えている。1時間後には56%を忘れ、44%を覚えている。1日後には、74%を忘れ、26%を覚えている。1週間後には、77%を忘れ、23%を覚えている。1か月後には、79%を忘れ、21%を覚えている、という結果となり、人は記憶してから1日経つまでに、なんと74%もの記憶が失われているということになります。

エビングハウスの実験では、無意味な音節を被験者に記憶させ、時間とともにどのくらい忘れたかを検証するものでしたが、言い換えるとすれば、興味を持たずに受動的に聞いた話については、似たような忘却曲線が当てはまる可能性が高いようです。

 

先のリーダーの嘆きにもあった「言ったはず」「伝えたつもり」「わかっているはず」といったフラストレーションは、自分自身同じような感情を抱いたことがあります。

典型的なのは、自分のチームメンバーに日頃から言っていることやアドバイスを何度繰り返してもなかなか響いていないように見えたのに、第三者の他のリーダーからの助言や有名人の著書を読...

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プロフィール

  • 桜庭 理奈氏

    35CoCreation合同会社 CEO

    外資系金融企業での営業・企画推進を経て、人事へキャリアチェンジ。複数の外資系企業において、多国籍な職場環境で戦略的な人事を担当。2017 年より外資系医療機器メーカーであるGEヘルスケア・ジャパン株式会社の人事本部長、2019年から同社執行役員を務めた。2020年に35 CoCreation合同会社を設立。多様な業態や成長ステージにある企業で人事部長不在の企業間で、シェアドCHROサービスを開発提供し、経営・組織・リーダーシップ開発コーチング、アドバイザリー活動を伴走型で支援している。国際コーチング連盟認定コーチ。New Field認定コーチ。ロバート・キーガン博士が設立したMinds at Work公認・ITC(変化への免疫システム)マップの認定ファシリテーター。国際PADIダイビング協会・ダイブマスターとしても活躍中。