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2021/07/15

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戦略HRBPから見た、人・組織・事業・経営の現在&これから

第16回

チームがアカウンタビリティを果たさないとき、リーダーはどうやってタフな対話をすればいいのか

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  先日とあるチームを預かるマネジャーの方とお話をしました。

お伺いすると、あることにお悩みの様子。

 

「新しい職責についてもらったチームメンバーのパフォーマンスが思わしくなくて・・・当初合意していた期待値の仕事の半分もできていない状況で、困っているんです。でもどうやって相手に伝えたらいいのか、とても悩んでいます。」

 

わたくし自身もたくさんのチームメンバーに恵まれ、今まで共に共通のゴールに向かってと戦略を実行に移し、鼓舞しあいながら、成長しあいながら、今でもまたそのメンバーで一緒に仕事をしたい、と思えるチームもあります。その一方では、正直に振り返ると、自分自身の至らなさも相まって、合意をしたと思っていた仕事をちゃんと完遂しないメンバーや、ほかのチームメンバーと衝突を繰り返すメンバーや、チームや組織のゴールではなく、自分自身の利己的なゴールをひた走るメンバーもいました。

 

先ほどのチームを預かるマネジャーのお話を伺って、自分自身の苦い思い出と感情がこみあげてきました。

いざ、フィードバックをしようとするにも、お腹が痛くなり、胸が締め付けられ、手に汗を握りながら、どのように相手に伝えれば「嫌われないのか」という考えが、頭の中をいっぱいにします。

そのような経験をしたことがある方も、多いのではないでしょうか。

 

きっと皆さんの頭には、こんなことがよぎります:

 

「正しいフィードバックをしなければ、マネジャーとして尊厳を失うかもしれない」

「相手のことを指摘する前に、いったい自分は同じことをできているのかな」

「良いマネジャーとして見られたい。嫌われ役は買って出たくない」

「もし率直に話したとして、相手が感情的になって自分のことを攻撃してきたらどうしよう」

「チーム全体のムードが悪くなるかも」

「でも今言わなかったら他のメンバーにも不公平だし、信頼を失う」

「何とか相手のためにも、盲点になっていることを伝えなければ、成長につながらない」

 

それでも!

 

相手に、果たすべき役割や説明責任(アカウンタビリティ)を思い出させ、それを一部または全部で果たしていないことを伝えなければならないのに、つい尻込みしてしまう皆さんへ。どのようなマインドセット(心の持ち方)とステップを踏むことで、タフ(負担が重い)な対話をすることに勇気がでるのか、をお話します。

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プロフィール

  • 桜庭 理奈氏

    桜庭 理奈氏

    35CoCreation合同会社 CEO

    外資系金融企業での営業・企画推進を経て、人事へキャリアチェンジ。複数の外資系企業において、多国籍な職場環境で戦略的な人事を担当。2016年、アジアパシフィック地域統括の戦略人事担当として、外資系医療メーカーのGEヘルスケア ・ジャパン株式会社へ参画。2017 年より同社日本法人の人事本部長、2019年より執行役員として着任。2019年より組織開発コンサルティング活動をパラレルで開始し、2020年5月より35 CoCreation (サンゴ コ・クリエーション)合同会社を設立し、人事部&人事部長不在の多様な組織間で、CHRO(チーフ・HRオフィサー)人材のシェアド・リソース・サービスを提供する、人財プラットフォーム事業の代表を務める。愛知県出身。趣味はダイビング。

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