2021/06/03
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戦略HRBPから見た、人・組織・事業・経営の現在&これから
第14回
会社を成長させるには、伸びしろのあるタレントにBet(賭ける)せよ
- キャリア
- 組織
- 桜庭 理奈氏 35CoCreation合同会社 CEO
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グローバルに活躍する企業において、「アーリータレントにベットする」、「ハイポテンシャルタレントにベットする」という言葉をよく耳にします。
横文字が並ぶとわかりづらいところもありますが、要するに、「早い段階で優秀な人材であるという可能性を見抜いて、能力や経験は足りなくとも、その人材に賭けて投資する」ということを言っています。
様々なリサーチ機関が独自の調査結果を出していますが、往々にして国別の違いでハイライトされる点のひとつとしては、日本におけるCxOレベルの人材が輩出されるには、早くても約20年の社会人経験を経るのが通常ですが、対して米国におけるCxOレベルの人材が輩出されるには、約10年前後と、約半分のスピードで若くして重責を任され、大きなチームを任されマネジメントをし、経営を担う人材が輩出されるといいます。
業界によっては、もっと早くしてCxOを担うことも当たり前でしょう。最近では在学中にCEOとして会社を仲間と立ち上げることも、珍しくありませんね。
日本の世界における競争力と、市場としてのフットプリントをさらに強固なものにしていく上で、経営ポジションの後継者パイプライン(後継者候補のリスト)が枯渇していることに、多くの経営者や人事リーダーたちは頭を悩ませています。
そこには、「ヒト・モノ・カネ」のうち、「ヒト」に対する日本企業の考え方と、グローバル企業の考え方、そして企業の成長への投資のためにフォーカスする点や、実際のアクションに大きな違いがあります。
また、民間企業だけではなく、国のカルチャーそのものが、アントレプレナーシップ(起業家精神)を育てる土壌があるかが、とても大きな影響力を担います。
今回は、VUCAな時代において、企業が破壊的なイノベーションや成長を常に誘発する準備をしていくためには、アーリータレントやポテンシャルタレントに、早いうちからベットせよ、というお話です。実際にどのように着手すればいいのかのステップについても触れます。
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