2020/01/07
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社長を目指す方程式
第30回
目標達成できる人・できない人の違い ゴールを追うだけでは二流?
- キャリア
- ビジネススキル
- マネジメント
- 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
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明けましておめでとうございます、経営者JPの井上です。本年も当コラムをお楽しみ頂ければ幸いです。
さて、2020年がスタートしました。皆さんも新年の目標を掲げられたのではないでしょうか。気持ちも新たに、「よし、今年はこれをやるぞ!」。
ところが!のっけから出鼻を挫くようなお話で大変恐縮なのですが、一説には、新年に掲げた目標を覚えている人は1ヵ月後には、はや7割(3割が脱落…)、3ヵ月後には5割以下となってしまうとか。
せっかく掲げた新年の計、やり遂げたいですよね。そこで今回は、達成に向けて行動できる人とできない人の違いは何かについて、見てみたいと思います。
今回の社長を目指す法則・方程式: キャロル・ドゥエック「達成目標理論」 クレペリン「作業興奮」 |
◆達成目標には「業績目標」と「学習目標」がある
そもそも、達成のための理論や科学などというものがあるのでしょうか?
答えは…あるのです。心理学者のキャロル・ドゥエック教授が「達成目標理論」というものを提唱しています。女性教授でスタンフォード大学ルイスアンドバージニアイートン校、それ以前にはコロンビア大学、ハーバード大学、イリノイ大学で教鞭を執り、全米心理学協会フェローでいらっしゃる、現在70代の方とのこと。
「達成目標理論」によれば、達成目標には「業績目標」と「学習目標」があります。
「業績目標」とは、達成するゴールの目標そのものを指します。この業績目標を重視する人は、良い成績をとることで競争に勝つこと、社会的な評価や報酬を得ることを自分自身の目的にします。自分の能力を肯定的に評価されたい、否定的な評価を逃れたいという気持ちが強いのが、業績目標を重視する人の特徴です。
一方、「学習目標」とは、何かを学ぶこと自体を目標とします。学習目標を持つ人は、学習によって自分の知識を増やし、技能や見識を高めることそのものを自分自身の重要目標と捉えます。勉強することそのものが楽しくて仕方がなく、いつも勉強ばかりしてしまう人はこれに当てはまります。