TOP 社長を目指す方程式 新年度の転機を乗り越える「4つのS」 環境変化に負けない行動とは

2020/02/04

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社長を目指す方程式

第32回

新年度の転機を乗り越える「4つのS」 環境変化に負けない行動とは

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今回の社長を目指す法則・方程式:

ナンシィ・シュロスバーグ「転機を乗り越えるための4つのS」

 

こんにちは、経営者JPの井上です。
4月の新年度が間近に迫ってまいりましたね。年度の節目に当たって、自ら転職などで新しいチャレンジを始められる方もいらっしゃれば、青天の霹靂の人事異動内示を受けた方もいらっしゃるかもしれません。様々な転機が訪れるこの時期、上司の皆さんはどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか? 今回は、人生の転機とその転機の乗り越え方についての理論をご紹介します。

◆私たちが人生の中で遭遇する転機の3つの種類

私たちはライフイベントにおいて様々な転機に遭遇します。就職、異動、転勤、昇進、退職、転職、失業、独立、定年…。もちろん仕事のことのみならず、引っ越し、結婚、子供の誕生、離婚、自分の病気、家族の病気等々。
こうした転機は当然のことながら、私たちのキャリアに大きな影響を及ぼします。

自分の役割や人間関係、日常生活、環境、あるいは考え方そのものを変えてしまうような、人生途上のある出来事を「トランジション」と呼び、その出来事自体に着目、その対処を研究してきた心理学者にナンシィ・シュロスバーグ女史(1929-)がいます。シュロスバーグはコロンビア大学名誉教授でカウンセリング心理学の研究と教鞭をとり、TransitionWorksというコンサルティンググループの代表も務める人で、「人生の転機についての研究」で心理学会内での大家(たいか)と言われています。

シュロスバーグは、人生の中で遭遇する転機を3つに分類しています。「予測していた転機(anticipated transitions)」「予測していなかった転機(unanticipated transitions)」「期待していたものが起こらなかった転機(non-event transitions)」です。

なるほど、まさに自分で活動して実現した転職などは「予測していた転機」ですし、逆に突然社長や上司に呼び出され告げられた転勤辞令などは「予測していなかった転機」ですね。今回は昇進があるぞと期待していたら、内示がなかった…は「期待していたものが起こらなかった転機」でしょう。

さて、皆さんがいま遭遇している転機はありますか?直面しているとしたら、どのパターンでしょう?

プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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