TOP 異能の経営者【I know.】広津 崇亮氏 皆とは逆だったとしても、 正しいと思う方向へ進む。

2019/05/23

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第1回

皆とは逆だったとしても、 正しいと思う方向へ進む。

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  • 株式会社HIROTSUバイオサイエンス 代表取締役 CEO 博士(理学) 広津 崇亮氏

 

今回から登場いただく広津崇亮氏は、線虫を利用したがん検査『N-NOSE』の実用化に向けて研究・開発を進める、株式会社HIROTSUバイオサイエンスの代表。なぜ「線虫」というものに携わるようになったのか、そして線虫とは一体どういったものなのか。広津氏が学生時代からどのようなキャリアをたどっていったのか、詳しく話を聞きながら紐解いてみる──。

 

■自分が“正しい”と思った方に行った

――まず、東京大学理学部生物学科に入られていますが、なぜでしょうか?

 

奈良の東大寺学園という学校に行っていたのですが、点数を取れる人はだいたい「医学部に行け」と言われるんです。私も同様に言われていたのですが、「医者になりたいわけではないのに、なんで医学部に行かなくちゃいけないんだ?」と思っていました。

 

 

――別に医者にはなりたくなかったと。

 

ええ。それで、通っていた塾の先生が「これからの時代は生物学だ」と話してくれたんですね。当時はまだ1990年代ぐらいなので、“バイオテクノロジー”とか言われはじめるぐらいの頃です。

 

 

――今ほど盛んではない頃ですね。

 

それ以降にバイオテクノロジーが急激に伸びていって、今でこそトップジャーナルでは生物ばかりが載っていますけれども、そうではなかったときに言われたんです。それで「なるほど、生物なんだ!」と思って、じゃあ生物学科に行こうと。

 

 

――それは大きなひと言ですよね。

 

そうですね。今からするとその塾の先生は先見の明があったと思います。

 

 

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プロフィール

  • 広津 崇亮氏

    株式会社HIROTSUバイオサイエンス 代表取締役 CEO 博士(理学)

    1995年、東京大学理学部生物学科卒業。1997年、東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 修士課程修了後、サントリー株式会社に入社。商品開発部に配属され充実した社会人生活を送るも、研究をやり残したという想いが心に残り、翌年会社を退職し学問の世界へ戻る。東京大学大学院博士課程在学中の2000年3月、線虫の匂いに対する嗜好性を解析した論文が英科学誌「Nature」に掲載され、その後も線虫に関する研究の実績が各方面より注目を集める。2013年より線虫ががんの匂いを嗅ぎ分けられるかについての研究を開始、そこで得た手ごたえを社会に還元するため2016年に起業。線虫を用いることで簡便・安価・高精度・早期発見を可能にした がんの1次スクリーニング検査を「N-NOSE」 と名付け、現在は協力会社と連携を図りながら間近に迫る国内実用化(2020年1月予定)に向け邁進している。