TOP 成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」 膨大なグローバル研究から見出された、「本当に働きたい職場」の原則とは?

2019/04/10

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第34回

膨大なグローバル研究から見出された、「本当に働きたい職場」の原則とは?

  • 組織
  • 経営
  • 英治出版 プロデューサー 下田理氏

 

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成功する経営者は皆、多読家。
成功している経営者が注目している、読んでいる書籍をご紹介してまいります。
今回は、『DREAM WORKPLACE―だれもが「最高の自分」になれる組織をつくる』。
編集を手掛けられた英治出版の下田理氏に、本書の見どころを伺いました。

 

 

「ティール組織」「ホラクラシー」など、この1~2年で「これからの組織のあり方」が大きな注目を集めています。

 

既存の階層構造とは全く異なる運営形態であるため、一気に組織を変えようとすると予想以上の反発や痛みを生み出してしまうかもしれません。そこで、「今の組織ができる次の一歩は何か」という課題が浮かび上がってきています。

 

『DREAM WORKPLACE――だれもが「最高の自分」になれる組織をつくる』は、そのような問題意識に答えうる本ではないかと思います。組織行動学とリーダーシップ研究の世界的な第一人者である著者らは、「世界で一番働きたい職場はどんなところか?」という問いをもとに膨大な調査を行い、6つの原則を見出しました。以下、簡単にご紹介します。

 

  • 違い(Difference)――性別や国籍などの外見上の違いだけではなく、性格や得意分野といった他者との違いをありのままに表現することが奨励されている。
  • 徹底的に正直であること(Radical Honesty)――今実際に何が起こっているのか、良い情報も悪い情報も包み隠さず組織全体に共有されている。
  • 特別な価値(Extra Value)――一人ひとりの強みを大きく伸ばし、成長に特別な価値を加えてくれる。
  • 本物であること(Authenticity)――真摯に理念を追求し、一貫性があり、そこで働くことが誇りに思えるような組織である。
  • 意義(Meaning)――日々やりがいある仕事ができている。
  • シンプルなルール(Simple Rules)――馬鹿げたルールもなく、例外がはびこるようなこともない、誰にとっても公明正大なルールがあること。

 

いかがでしょうか。すべてを満たすのは大変だと感じられるかもしれませんが、本書の著者は、どれかひとつでもこの原則の達成に向けて努力していることが重要だと説きます。

 

本書には「ルイ・ヴィトン」ブランドを要するLMVHや、ユニリーバのようなグローバル企業から、ロンドン五輪委員会といった非営利組織まで、さまざまな事例が登場します。これらの知見から示唆を得て、どれかひとつでも実現に向けて動き出すことが「次の一歩」になるのではないかと思います。

 

『DREAM WORKPLACE―だれもが「最高の自分」になれる組織をつくる』

著者:ロブ ゴーフィー、ガレス ジョーンズ

訳者:森 由美子

出版社:英治出版

価格:1,944円(税込)

 

 

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プロフィール

  • 下田理氏

    英治出版 プロデューサー

    学生時代の旅行中に紛争地や負の遺産をいくつか訪れた経験から平和構築やソーシャルビジネスに関心をもち、ITコンサルティング勤務を経て2010年に英治出版に入社、ソーシャルビジネス、平和構築、組織開発、教育分野の本を手がける。代表作は『ティール組織』『なぜ人と組織は変われないのか』『成功する子 失敗する子』『ギネスの哲学』など。大切にしているテーマは「人がよりよい社会をつくるために、どんな活動や組織のあり方が可能なのか?」。現在は「ティール組織」分野で国内・海外などさまざまな人と交流を持ちながら、これからの組織のあり方を探求する活動に取り組んでいる。