2019/02/19
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社長を目指す方程式
第7回
あなたや部下は「熱意あふれる社員」か?明らかになる12の質問
- キャリア
- ビジネススキル
- マネジメント
- 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
・Q8 会社が掲げているミッションや目的は、自分の仕事が重要なものであると感じさせてくれる。
・Q9 会社の同僚は、質の高い仕事をするよう真剣に取り組んでいる。
・Q10 仕事上で最高の友人と呼べる人がいる。
自分自身の頑張りが第一、とはいえ、自分が身を置く場が魅力的なものでなければ、頑張りようもありません。自分の心を震わせてくれる会社のミッションやビジョンがあるか。この人たちとともに切磋琢磨したいと思える同僚や上司に囲まれているか。高みを目指して奮闘努力しようと思える良きライバルでもあり良き友が存在しているか。
ある面、まずはここがエンゲージメントの高い組織作りのスタートラインだなと思います。
◆「成長できる機会、認められる機会、場があるか?」
最後に、次の2問。
・Q11 この半年の間に、職場の誰かが私の仕事の成長度合いについて話してくれたことがある。
・Q12 私はこの1年の間に、仕事上で学び、成長する機会を持った。
それまでの10問での投げかけを受けて、改めて総括してという設問に見えますね。加えて、半年、1年、という時間軸が入っていることで、「いま、どうですか?」ということを回答者に強く意識させている設問でもあると感じます。
あなたの成長を気にかけ支援してくれている人が存在しているか。学び、成長する機会を実際に得ることができているか。
さて、皆さんの部下たちの状況は、いかがでしょうか。皆さんご自身は、どうですか? 御社全体としては、いかがでしょう?
もちろん、いきなりこの12の質問を満点回答させるようなセットアップは、なかなかできないものではありますが、多くの項目が、上司の皆さん自身の取り組みで創出可能なものでもあることを、感じていただけたのではないでしょうか。
我々が、それぞれ自身の組織でギャラップQ12に取り組み、もし同社が次回の定点調査を実施したら、ぜひともスコアを大幅に引き上げて139カ国中の最上位に入り、「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」6%、「やる気のない社員」24%、「熱意あふれる社員」70%、にしたいものです!
※この記事は、「SankeiBiz『井上和幸 社長を目指す方程式』」の連載から転載したものです。
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