2019/01/16
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イマ、ココ、注目社長!
第4回
プログラミング教育で、21世紀の教育変革をめざす。
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- 経営者インタビュー
- 水野 雄介氏 ライフイズテック株式会社 代表取締役CEO
「プログラミング教育以外にも、日本の子供たち・中高生が身に付けたら、大人になったときにより幸せになれる確率が高いもの、例えばシステム教育やアントレプレナーシップ教育などを教えていきたい。それを各地域に広げて、その次に学校を創り、そもそもの教育の仕組みを変革していく会社を目指しています」
こう語るのは、ライフイズテック株式会社 代表取締役CEOの水野雄介さん。
同社は、中学・高校生向けにITキャンプ(国内外)を開催したり、プログラミングスクールを運営している会社です。2010年の創業から、これまで延べ3万7000人の子供たちが同社のITキャンプに参加。これは国内で最大、世界では第2位の規模です。
また、地域格差・経済格差によるプログラミング教育格差の是正を目的に、2016年にはオンライン教育もスタート。ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社とライセンス契約し2018年4月からサービスを始めたオンライン型のプログラミング学習教材『テクノロジア魔法学校』も大人気を博しています。
2014年に『Google Rise Award』を、2016年には『EdTechXEurope グロース部門最優秀賞』を受賞している同社の次の戦略は、グローバル展開。
プログラミング教育が世界的に必修化される流れの中(日本は2020年から)、教える先生が足りないのは、どの国でも共通の課題です。そのニーズに応える形で海外進出を企図している水野CEOに、お話を伺いました。
――水野さんがプログラミングを中高校生に教えようと思われたのは、どういうきっかけだったのですか?
水野 僕はもともと教師をしていたので(注=大学院生時代に開成高校で物理の講師を2年間担当)、中高生が好きなんですが、今の教育には、例えば正解主義だったり、一人ひとりに適合した教育がなかったり、偏差値という一つの指標のみで能力を計ったり、飛び級がなかったり、新卒も一括採用だったり……といった問題点がたくさんあります。
それでも20世紀は、上の人たちがつくった仕組みの上で、言われたことをそのままやっていればよかった。しかし、今はそういう時代ではないですよね。とりあえず良い大学に行って、良い企業に行って、文句を言いながら働いて……みたいになってしまってはもったいないと思ったんです。それは教育の責任なので、変えなければいけない。新しい教育をつくらないと、子供たちの人生が本当の可能性を伸ばせずに終わってしまいます。
そうした教育を、一人の教師として実践するのも素晴らしいことですが、会社という形で自分が欲しい教育を《サービス》という形で提供してい...
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