TOP 理論で固める経営戦略 “ティール”から逆算した、オレンジ型の欠点とは

2018/12/28

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理論で固める経営戦略

第12回

“ティール”から逆算した、オレンジ型の欠点とは

  • 経営
  • 佐々木一寿 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所

 

それぞれのパラダイムの概念は前回でおおまかに紹介してきた。今回は、なぜ多くの人がいま「ティール型」を求めるのか、逆にいえば、なぜオレンジ型やグリーン型ではいけないのだろうか、そのあたりを率直に考えていきたいと思う。

 

■7つのパラダイム

 

◇主要な企業が多く採用する組織に、最終的に残る問題点

『ティール組織』の著者で世界中の組織をサーベイするフレデリック・ラルーは、現代の企業の組織は、多くがオレンジ型、少しグリーン型、それ以外はあまりない、と言及している。

 

世の中の企業のほとんどはオレンジ型であり、その問題点が深刻になっている、という問題意識がまず大きくあるだろうと推察される。

 

ちなみにオレンジ型組織は、現代企業のスタンダードである。成果主義、実力主義、専門性による高度な分業、重層的なヒエラルキー構造、トップダウン型機構による目標設定と戦略策定、末端に向けてブレイクダウンされるタスクの遂行、といった特徴をもち、日本の大企業の多くもこれに含まれるだろう。

 

また、ラルーは、グリーン型組織に関しては、オレンジ型よりも進化している(より“まし”である)が、さほど期待できないだろうとも示唆する。

 

ちなみにグリーン型は、多様な視点からの意見を尊重する組織形態で、オレンジ型と組織形態上の骨格は共有するが、多様な意見の尊重と平等性、ボトムアップでの立案経路、そしてコンセンサス重視の意思決定であり、NPOなどが多く採用しているものだ。

 

ラルーは、その特徴であるコンセンサス重視の意思決定に関して、コストがかかる割には有効性に疑問が残るものと思っているようだ(「水で薄めたような合意になりやすい」といった表現を使っている)。

 

 

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プロフィール

  • 佐々木一寿

    佐々木一寿

    株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所

    横浜国立大学経済学部国際経済学科卒業、大手メディアグループの経済系・報道系記者・編集者、ビジネス・スクール研究員/出版局編集委員を経て、現在は組織行動研究所(リクルートマネジメントソリューションズ内)にて経済学、経営学、社会学、心理学、行動科学の研究に従事。著書に『経済学的にありえない。』(日本経済新聞出版社刊)、『「30分遅れます」は何分待つの?経済学』(日経プレミアシリーズ、日本経済新聞出版社刊)などがある。