TOP 経営に効くマーケティング 「行動経済学×マーケティング」で、価格戦略を解く。(4/5)

2018/12/18

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経営に効くマーケティング

第4回

「行動経済学×マーケティング」で、価格戦略を解く。(4/5)

  • スペシャル対談
  • マネジメント
  • 経営
  • 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
  • 永井 孝尚氏 マーケティング戦略コンサルタント、ウォンツアンドバリュー株式会社 代表
 

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「経営者を語る」――今回は、マーケティング戦略アドバイザーの永井孝尚氏(ウォンツアンドバリュー 株式会社代表)をゲストにお迎えします。

 

今回は、「エグゼクティブがおさえておくべきマーケティングの課題」や、「企業の価格戦略」などをテーマに、経営者JP代表・井上和幸と語り合っていただきました。全5回でお届けします。

 

 

井上 永井さんの本をもう一冊話題にしたいのですが、最新刊の『なんで、その価格で売れちゃうの?』(PHP新書)は、目からウロコの話が満載ですね。

 

永井 この本は、行動経済学とマーケティングを結びつけた本です。価格戦略はマーケティング戦略だけで考えてもうまくいきません。マーケティング戦略論は合理的に考える方法論ですが、人間というのは意外と合理的ではありません。その非合理的な人間の経済行動を考えるのが、行動経済学です。価格戦略を考えるには、この二つが重なった部分の理解が必要だと思います。ただ、価格の本でわかりやすい本ってほとんどないんですよね。いかに売るのか、という観点ですと、わかりやすい本は最近出始めていますが……。

 

井上 永井さんの『100円のコーラを~』のあたりから増えていますよね。

 

永井 実はそっちの方が、はるかに大きな市場です。堅いビジネス書の読者層というのは、だいたい400万人と言われています。東京でいうと六大学クラス、関西だと関関同立あたり、それから国公立大を卒業している現役ビジネスマンが一学年20万人として、20年間分でだいたい400万人くらいです。もちろんこの層の方にもぜひ読んでいただきたいのですが、むしろ想定している読者は「難しい本はちょっと敬遠したいな」という方です。人数でいえば、そっちの方が多い。恐らく2千万人くらいではないでしょうか?その方々に読んでいただきたいな、というのが、私の基本的な考え方です。

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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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  • 永井 孝尚氏

    永井 孝尚氏

    マーケティング戦略コンサルタント、ウォンツアンドバリュー株式会社 代表

    1984年慶應義塾大学工学部卒業、日本IBM入社。マーケティング戦略のプロとして事業戦略策定と実施を担当。さらに人材育成責任者として人材育成戦略策定と実施を担当。2013年に日本IBMを退社。ウォンツアンドバリュー株式会社を設立して代表に就任。執筆の傍ら、幅広い企業や団体を対象に新規事業開発支援を行う一方、講演や研修を通じてマーケティング戦略の面白さを伝え続けている。
    主な著書にシリーズ60万部の『100円のコーラを1000円で売る方法』(KADOKAWA)、10万部の『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』(SB新書)などがある。最新著は『なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」』 (PHP新書)。

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