2018/12/11
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経営に効くマーケティング
第3回
ビジネス書は、本質をわかりやすく書いた本から読む。(3/5)
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「経営者を語る」――今回は、マーケティング戦略アドバイザーの永井孝尚氏(ウォンツアンドバリュー 株式会社代表)をゲストにお迎えします。
今回は、「エグゼクティブがおさえておくべきマーケティングの課題」や、「企業の価格戦略」などをテーマに、経営者JP代表・井上和幸と語り合っていただきました。全5回でお届けします。
井上 永井さんの著書を拝読していつも感服するのは、非常に楽しく読めることです。なおかつ本質をついている。
永井 既にある理論をなるべくわかりやすく、を心がけています。私も会社員でしたので、皆さんが仕事で抱えている悩みは凄くよくわかります。その悩みにちゃんと腹落ちする形でお伝えするというのが、私の基本的な考え方です。
「ブルーオーシャン戦略」的に言うと「非顧客層」を狙っています。ブルーオーシャン戦略では、非顧客層は3種類います。①「仕方なしに使う」という「潜在的非顧客層」、②「絶対使わない」という「断固たる顧客層」、③「使うことを考えたこともない」という「未開拓の顧客層」ですが、基本的にはこれら非顧客層を狙っています。ですから、ビジネス書を仕方なしに読んでいる人や、絶対読まない人、読むのを考えたこともないという人たちが対象です。
井上 永井さんの本は、基本的に読者のターゲティングは常にこのゾーンですか?
永井 実はそっちの方が、はるかに大きな市場です。堅いビジネス書の読者層というのは、だいたい400万人と言われています。東京でいうと六大学クラス、関西だと関関同立あたり、それから国公立大を卒業している現役ビジネスマンが一学年20万人として、20年間分でだいたい400万人くらいです。もちろんこの層の方にもぜひ読んでいただきたいのですが、むしろ想定している読者は「難しい本はちょっと敬遠したいな」という方です。人数でいえば、そっちの方が多い。恐らく2千万人くらいではないでしょうか?その方々に読んでいただきたいな、というのが、私の基本的な考え方です。
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