2018/12/04
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社長を目指す方程式
第2回
社長とは「ツアープロデューサー&コンダクター」である
- キャリア
- ビジネススキル
- マネジメント
- 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
私は経営職・幹部職のキャリアや転職のご支援をしていますが、常にご相談者の経営者・幹部各位にまず質問するのは、「○○さんは(今後)何をやりたい人なのですか」ということについてです。これに明快に答えることができないならば、いま一度、ご自身が組織を率いるリーダーという役割を負うべきなのか否かについて自問自答をして頂きたいです。
部長、執行役員、取締役、社長という「肩書き・役割」はあくまでも手段に過ぎません。その役割を自分が負うことで、何を成し遂げたいのか、誰と共にどこへ行きたいのか。少なくともこの回答をお持ちでない人に、社長にはなって頂きたくはありません。行き先も分からないトップに従う社員(という旅の仲間)が路頭に迷うのは可哀想ですよね?
◆その2「旅の仲間を募る力がある」
自分の夢(大義・野望)に共感させる説得力を持つ人。その夢、ミッション・ビジョンに人が集まってくる人。「ツアー客」を集めることができる人、が社長の条件・その2です。
魅力的なツアー、自分にとって何か良い体験を得られそうなツアーには、人がどんどん集まってきます。
折しもいま、“大・人手不足時代”が到来しており、魅力を感じない企業へは人が全く集まらなくなっています。これは必ずしも企業規模などの問題というよりも、「その企業に参加することで、自分が今後やりがいある働き方ができるのか、その見返りがちゃんとありそうか」という観点での企業選別フィルターがかかり始めているのです。