2018/10/18
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異能の経営者 ~ I know. ~
第6回
【米田純氏】野球に関わる仕事がしたくて会社を選んだ。(Vol.1)
- キャリア
- 経営
- 経営者インタビュー
- 米田 純氏 Food's Style株式会社 代表取締役社長
今回から登場いただく米田純氏は、日本食レストランの海外出店をサポートするFood’s Styleの代表取締役社長。では、もともと飲食業界出身だったのか、というとそうではなく、新卒では西武百貨店を選んでいる。なぜ、西武百貨店を選んでいて、そこで何を吸収していったのか。米田社長に話を聞いてみた──。
■血尿を出しながら企画を考えていた20代。
――学生時代は何をされていたのでしょうか?僕は小学校からずっと野球をやっていました。高校も大学も野球漬けで。
――学生時代に野球漬けということは、やはりプロを目指していたのでしょうか。
いえ、大学は準硬式の野球部なので硬式ではなかったので、野球でメシを食っていこうとは全然思っていなかったです。
ただ何か野球に関わる仕事がしたいなというのと、野球というスポーツに対して恩返しができるような仕事ができたら素晴らしいな、とは思っていました。
――それで卒業後はどちらへ。
新卒でセゾングループ(当時)に入りまして、その中でも西武百貨店に配属ということになりました。
――なるほど。野球に関連する仕事がしたいということで西武へ。
ええ、何か少しでも野球に関わることがしたかったんです。僕は86年入社なんですけども、当時、吉祥寺と池袋に「西武スポーツ館」というのがあったんですよ。スポーツだけの専門館で、その中にスポーツ別のプロショップがあるわけです。ヨットとかテニスとか。
――そして、野球もあるわけですね。
そうです。しかも人事制度に「マイスターを育てる」という、マイスター職制度みたいなものがあったんですね。だから勝手に僕は、野球のプロショップに配属になって、そこでグローブを直したり、スパイクを直したりするマイスターになるんだ、と。そして、地元の少年野球のプロモーションをしたりするんだ。そんな期待を抱いて、西武百貨店を志望して入社したわけです。
――入ってみてどうでしたか?
それが、配属が池袋店の紳士服で(笑)
――紳士服(笑)
僕らの時代は大学まで学ランだったので、ファッションなんか全然わからなくて。しかも配属が「トラッドハウス」というところで、最も服を知っていないといけないところでした。
――うわあ、それでどうしたんでしょうか。
本当に1から勉強しながら、売り場を4年間経験しました。そのあとは同じ池袋店の販売計画ですね。マーケティングというか、販促や企画です。
――企画という仕事はいかがでしたか?
そんな仕事、全然やったことないから大変ですよ。最初のうちは企画書を作るのに徹夜して、結局朝になっても1行も書けてない、なんてこともありましたからね。