2018/08/06
1/3ページ
理論で固める経営戦略
第3回
VUCAと企業戦略(3) 「計画経済」か「イノベーション経済」か
- 経営
第1回では、リスクをV(ボラティリティ)とUCA(不確実性)に分けるべき、第2回では、その特徴を企業戦略とのマッピングで理解する、という論旨で展開をしてきた。
今回は、VとUCAのリスクを、具体的な企業業務と紐づけて語っていきたい。
◇Vチームのリスク特性をもつ企業業務
Vチームのリスクは、大まかに推定値を予想でき、それからのブレをコントロールしていく、というアプローチとなる。このときに「上ブレはむしろ歓迎すべきではないか」という意見もあるかもしれない。
それは一つの考え方として有り得ると思う。
ただ、別の見方としては、「見通しの推定が甘かった」「上ブレ幅が大きい分、下ブレ時の幅も大きい可能性がある(平均値が一定という状況下では計算上そうなる)」ということも有り得る。
計画をプラン通りに遂行しえるか否かを重視するマネジャーであれば、ブレ自体が少ないことを評価するインセンティブがはたらくだろう。
図で言えば、黒よりも赤、赤よりも青がより望ましく、そのように改善を重ねていく、というイメージだ。
Vのリスク特性をもつものとしては、以下の項目が挙げられる。
こちらはプラチナメンバー限定記事です
プラチナメンバー登録(年間11,000円or月間1,100円)を
していただくと続きをお読みいただけます。
※登録後30日間無料体験実施中!