2020/09/10
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戦略HRBPから見た、人・組織・事業・経営の現在&これから
第2回
「この指とまれ」の組織開発論:With & Afterコロナの経営者・人事に期待されるミッション編
- 組織
- 桜庭 理奈氏 35CoCreation合同会社 CEO
「こんにちは。お元気ですか。先週末はご家族でキャンプに行くとおっしゃっていましたね。いかがでしたか。」
「いやー、楽しかったですよ。下の子のキャンプデビューだったんです。」
「お子さんの初のキャンプだったのですね!そうですか、初めて一緒に火を起こして食べるBBQは格別な味だったでしょうね。あなたもゆっくりできましたか。私は先週バイクでツーリングに出かけましたよ。海際を走りながら風を感じるのは、格別な想いでしたね。」
「えー、桜庭さんバイクも乗るんですね。僕もです。是非今度お気に入りのコース一緒にツーリングしましょうよ。」
「あ、是非是非。今度一緒にバイクで出かけたいですね!」
これ、ちょうど先週私が定例の1on1(個別の面談)で、ある企業の事業本部長と交わした最初のオープニング対話の内容そのままです。大体私の1on1は、こういったパーソナルな会話でスタートします。
時には‘締め切り’‘タスク’‘数字達成’‘評価’などのキーワードを使わずに話すことの大切さを、特に今の時代感じるのは私だけでしょうか。
リモートワークの環境で、「あの、ちょっと、いい?」の声掛けや空気を感じ取って話しかけるチャンスを作ることは、結構至難の業だと思いませんか。あえて何かトピックがないとウェブ会議の招待をしづらいという声も、周りでよく聞かれます。チームメンバーによっては、孤独感、閉塞感、不安感を感じることもあるようです。
そういった中で、私たち経営者や人事を担う者は、どのような職場環境を開発していけばいいでしょうか。知らぬ間にチームメンバーの心が離れてしまい、バラバラになってしまうのではないか、という焦燥感や、組織としての一体感や結束をどのように高めていけばいいか、どこから手を付けていいか頭を悩ませていらっしゃる方から、最近はよくご相談をいただきます。
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